国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

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2005年9月20日(火)
研究フォーラム「20世紀のビルマにおける社会・文化変容」

  • 日時:2005年9月20日(火) 14:00~18:00
  • 場所:国立民族学博物館 第6セミナー室
       (申し込み不要・参加費無料)
  • 主催:国立民族学博物館
 

趣旨

20世紀におけるビルマ(現ミャンマー)は,激動の時代を経てきました。イギリスによる植民地化に始まり、第二次世界大戦、独立後の内戦、社会主義時代を経て、現在は近代化の過程にあり、とくに90年代以降はグローバリゼーションの影響や政治的変動の中にあって、社会的・文化的な変化を見せています。本フォーラムでは、この度、福岡アジア文化賞学術研究賞を受賞されたトーカウン氏に、ビルマ社会が経験してきた変容を文学の観点から語ってもらい、あわせてキンタン氏による生活文化における変化の紹介をうけて、ビルマの現代を議論していきたいと考えております。

プログラム

14:00~14:10 開会の言葉 田村克己(国立民族学博物館 教授)
14:10~15:30 「小説に映し出された20世紀ミャンマーの社会文化変容」
 ウー・トーカウン(ミャンマー歴史委員会)
15:30~16:00 「ミャンマー料理の伝統と近年の外国の影響」
 ドー・キンタン(著述家)
16:00~16:15 休憩
16:15~17:00 コメント
 南田みどり(大阪外国語大学教授)
 井上さゆり(日本学術振興会特別研究員)
 土橋泰子(外務省研修所講師)
17:00~18:00 総合討論

研究実施状況

フォーラムには、さまざまなかたちでミャンマーに携わっている一般の人を含め20名近くの参加があり、活発な議論を展開することができた。ことに日本人参加者とミャンマー人参加者がほぼ相半ばしている点、日緬交流の面でも意義深かった。

研究成果

現在ビルマは、90年代以降のグローバリゼーションの影響や政治的変動の中にあって、社会的・文化的な変化を見せている。そのような変化を改めて具体的事例を通して検証していくことは、ビルマ研究とともに、ビルマ社会の人類学的研究にとって、重要な鍵となったといえる。

会議の様子 会議の様子