• 日　時：2008年9月27日（土）　13：00～17：30
  　　　　　　　　 9月28日（日）　10：00～17：30
• 場　所：国立民族学博物館　第4セミナー室
• 定　員：若干名（要申込）
  　　　　※定員を超えた場合のみご連絡いたします。定員内でご参加いただける場合には、とくにご連絡いたしませんので予めご了承ください。
• 使用言語：日本語、英語（逐次通訳有）
• 申込先： シンポジウム事務局　生田
  　　　　《E-mail：self_and_other@idc.minpaku.ac.jp》
  　　　　　又は、文化資源研究センター　勝本
  　　　　《TEL：06-6878-8302》
• 申込方法：
  　上記申込先に、Eメール又は電話でお申し込み願います。応募者が多数の場合はご参加いただけない場合もあります。
  　車椅子や介助等を必要とされる方は事前にお申し出ください。
  　※参加申し込みをいただいた方の個人情報は、今後、本館が開催するシンポジウム・フォーラムなどのご案内に使用いたします。
• 主　催：大学共同利用機関法人人間文化研究機構　国立民族学博物館

趣旨

自他の区別、それは私たちにとって、もっとも基本的な認識上の機制です。他者を描くこと、あるいは他者について語ることは、他者を理解する上での第一歩であると同時に、自己を形成する最初の機縁でもあります。ただ、この自他の区別というものはいともたやすく他者の排除や差別の論理にも転化しうるものです。それだけに、私たちには、この自他の区別に常に意識的であることが求められます。自他の区別を絶えず問いかけること、それは、世界規模での人と人の交流が進む現代に生きる、個々人すべてにかかわる問題だといわなければなりません。

国立民族学博物館では、2008年9月11日から11月25日の間、特別展「アジアとヨーロッパの肖像」を開催します。この展示は、2001年に創設されたアジア・ヨーロッパ・ミュージアム・ネットワーク（ASEMUS）を基盤に、アジアとヨーロッパの18カ国の博物館・美術館と共同で企画したものです。今回の展示では、アジアとヨーロッパの人びとが、自らをどのようにとらえ、お互いをどのように受け入れてきたのか。その認識のうつりかわりを、肖像画や彫刻、生活用具、写真など、人体表現をともなうさまざまな造形のなかにたどります。
この展示は、9月30日から11月24日までは、国立国際美術館（大阪）との2会場同時開催となります。さらに、大阪の後は、国内3会場をはじめ、アジアとヨーロッパの５ヶ国を巡回する予定です。アジアとヨーロッパ、博物館と美術館の垣根を超えた共同作業によって、これまでと違った新たな世界が見えてくるものと確信しています。

本シンポジウムは、この特別展の開催に合わせ、「自己の表象、他者の表象－肖像／展示の詩学と政治学」と題して、9月27日と28日の2日間、国立民族学博物館にて開催いたします。シンポジウムでは、肖像や博物館展示といったさまざまな媒体による自己と他者の表象のありかたを、理論的・実践的・歴史的・倫理的な観点から改めて問い直します。その作業を通じて、自己と他者の表象の問題点を明らかにするとともに、自他の認識のメカニズムを明らかにするのが、ねらいです。

このシンポジウムと特別展が自他の認識に対する私たちの理解を深め、グローバル化する世界において人びとが共生していくうえでの指針を得られることを願っています。

プログラム

2008年9月27日（土）

2008年9月28日（日）