国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

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2011年2月19日 (土)
人間文化研究機構 第14回公開講演会・シンポジウム「ことばの類型と多様性」

  • 日時:2011年2月19日(土) 13:00~17:00
  • 場所:有楽町朝日ホール(東京都千代田区2-5-1 有楽町マリオン11階)
  • 聴講:無料(どなたでも聴講できます)
  • 定員:お申込み先着 (定員600名)
  • 申込:事前申し込みとします。定員になり次第、締め切ります。
    *申込受付を終了いたしました。
  • 主催:人間文化研究機構、国立民族学博物館、国立国語研究所
  • 協力:国文学研究資料館
  • 後援:文部科学省、朝日新聞社
  • 手話通訳あり(手話通訳をご希望の方は会場受付でお申し出下さい)
  • チラシダウンロード[PDF:834KB]
 

趣旨

世界には3000とも6000とも言われる数の言語がある。これらは互いに異なっているのだが、ヒトにとって「ことば」現象とは何かをより一般的に追究するには、異なっている点だけに注目するのではなく、共通する点をもバランスよく見てゆく必要がある。

類型論という立場はもともと言語と思考の関係に関心を寄せた人々によって始められたが、このことが後に言語の持つ普遍的な側面の探究に光を当てることになる。種々の言語のバリエーションを認めつつ、そこに働く規則性や制約を通じて、ことば現象の普遍性を見て取ろうとする立場である。

直接の歴史関係がないにもかかわらず、共通する特徴が浮かび上がったり、逆に当然共通すると思われることが意外にそうとは限らないといった多様性が観察されたりする。

本シンポジウムでは、このような立場に立って、ことばの持つ類型・普遍性と多様性を論じ、ことば現象のおもしろさを理解していただく場としたい。

プログラム

13:00 開  会
開会の辞 石上英一(人間文化研究機構理事)
13:05 開会挨拶 金田章裕(人間文化研究機構長)
13:10 担当機関挨拶 須藤健一(国立民族学博物館長)
13:20~13:45 発  表
【問題提起】「ことば現象への視座ーー問題提起にかえて」
長野泰彦(国立民族学博物館教授)
13:45~14:10 【講演】「アクセントとイントネーションーーー日本語の多様性」
窪薗晴夫(国立国語研究所教授)
14:10~14:35 【講演】「「主語」を問い直す」
大堀壽夫(東京大学准教授)
14:35~14:45 休  憩
14:45~15:10 【講演】「言語と認知の類型論:日本語とマラーティー語の対照研究 から見えてくる認知の多様性」
プラシャント・パルデシ(国立国語研究所准教授)
15:10~15:30 【講演】「言語類型の推移に関わる現象」
太田斎(神戸市外国語大学教授)
15:30~16:00 【講演】「手話の類型論に向けて」
森壮也(日本貿易振興機構(JETRO)アジア経済研究所 新領域研究センター主任研究員)
16:00~16:10 休  憩
16:10~16:55 総合討論
司  会: 長野泰彦(国立民族学博物館教授)
コメント: 角田太作(国立国語研究所教授)
      菊澤律子(国立民族学博物館准教授)
パネリスト: 長野 泰彦(国立民族学博物館教授)
       窪薗晴夫(国立国語研究所教授)
       大堀壽夫(東京大学准教授)
       プラシャント・パルデシ(国立国語研究所准教授)
       太田斎(神戸市外国語大学教授)
       森壮也 (日本貿易振興機構(JETRO)アジア経済研究所新領域研究センター主任研究員)
16:55 閉  会
担当機関挨拶 影山太郎(国立国語研究所長)
17:00 閉会の辞 石上英一(人間文化研究機構理事)