国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

研究会・シンポジウム・学会などのお知らせ

2011年9月9日(金) ~9月10日(土)
国際シンポジウム「東アジアの光と影――健康、富裕、『餓鬼』」

  • 日時:2011年9月9日(金)~9月10日(土) 10:00~18:00(予定)
  • 場所:国立民族学博物館 第4、5セミナー室
  • 入場:無料(本館展示をご覧になる場合は、別途観覧料が必要です)
  • 主催:大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立民族学博物館
  • 後援:ソーシャル・サイエンス・ラボ
 

趣旨

東アジアには世界経済を強力に牽引する国々や地域が存在する一方、環境破壊や経済格差、少子高齢化や孤独死などさまざま問題も生じている。富を獲得 し長寿を享受する一方、政治的・経済的・社会的・文化的に不満をいだく人びとが生み出されている。「餓鬼」に表象されるのは貧困層だけではない。グローバ ル化に翻弄され、都市化や情報化に戸惑い、「無縁社会」と形容されるような伝統的人間関係から孤立した生き方が問題となっている。

2010年の上海万博はBetter City, Better Lifeをテーマに快適な都市生活への展望をひらこうとしたが、何かの犠牲の上に成立してはいないだろうか。また、2011年の東日本大震災は未曾有の被 害をもたらしたが、被災から復興にむけて人間関係や支援体制にあらたなグローバルかつローカルな展望をひらこうとしてはいないか。

国際シンポジウムでは、東アジアにおける経済的繁栄の光と影について、主として東アジア在住の人類学者とともに検討することを目的としている。

そのため英語だけでなく、自国語(日本語、中国語、韓国語)での報告や討論も可能とする同時通訳体制をととのえ、東アジアに共通する概念や問題意識の開発と深化をめざしたい。

発表者リスト List of Participants
プログラム Program