国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。
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研究会・シンポジウム・学会などのお知らせ

2014年1月8日(水) ~1月9日(木)
国際研究フォーラム「ロシアと中国の国境:諸民族の混住する社会における『戦略的パートナーシップ』とは何か?」

  • 日時:2014年1月8日(水)~1月9日(木)
         1月8日 10:30~17:30/1月9日 10:00~16:30
  • 場所:国立民族学博物館
  • お問い合わせ:国立民族学博物館
    〒565-8511 大阪府吹田市千里万博公園10-1
    TEL:06-6876-2151(代表)
 

趣旨

「戦略的パートナーシップ」とは、自己に利益があることを前提に他者と協力的関係を築くことであり、国際関係をめぐる政治用語として定着している。ロシアと中国のあいだはすでに1996年に「戦略的パートナーシップ」を宣言している。本会議では、そうした国際関係のもとにある地域で具体的にどのような社会現象が生じているかを、諸民族の生存戦略という視点から具体的にあきらかにするものである。

対象とするのは、ロシアと中国がまさに国境をもって接している中国東北地方である。当該地域には、モンゴル系のバルガ族、ブリヤート族、ダグール族、モンゴル族(ハルチン部やホルチン部)のほか、ツングース系のエヴェンキ族、さらに白系ロシア人、ウクライナ人などが混住している。伝統的に、彼らのあいだでは「アンダ」とよばれる同盟関係があったことはよく知られており、現在でも諸民族の共生がみとめられる。しかし、それらの諸民族は国際関係の急激な変化のもとで関係性を変えている、と考えられている。すなわち、国際政治の用語としてではなく、諸民族関係を議論する概念として、「戦略的パートナーシップ」とはなにかを考察することができると期待される。

現在、ケンブリッジ大学モンゴル・内陸アジア研究所では、ボーダーに関する文化人類学として研究が進められており、その研究を率いている2名の研究者をはじめとして、中国、韓国、ロシアなど海外から計5人の研究者を招へいし、国内から館内をはじめとして4名の研究者が参加するかたちで、2日間にわたる国際会議をおこなう。

プログラム

2014年1月8日(水)
時間 内容
9:30~10:00 Registration
10:00~10:15 Welcome address
Ken'ichi Sudo, Director-General
10:15~10:30 Opening address
Prof. Yuki Konagaya
Dr. Shaglanova Olga
10:30~10:45 Introduction of participants
Session 1 Chaired by Prof. Yuki Konagaya
時間 内容
10:45~11:30 1-1 Prof. Akihiro Iwashita
Thaws, Freezes, and Flows? : The Realities of Sino-Russian Relations over the Borderland
11:30~12:15 1-2 Prof. Park Song-Yong
Different Perceptions of the East Sea/the Sea of Japan between Korea and Japan in the 19th Century
12:15~14:00 lunch
14:00~14:45 1-3 Dr. Yang Cheng
State-Managed Integration Project as a Contributor to Regional Development?: The Case of "Program of Cooperation between the Northeast of the People's Republic of China and the Far East and Eastern Siberia of the Russian Federation (2009 to 2018)"
14:45~15:30 1-4 Dr. Franck Billé
Manchurian Phantom Pains
15:30~15:50 break
15:50~17:00 Discussion
2014年1月9日(木)
Session 2 Chaired by Dr. Franck Billé
時間 内容
10:00~10:45 2-1 Dr. Viktor Zatsepine
Historical Legacies and Cinematic Representations of the Cross-border Contacts between China and Russia
10:45~11:30 2-2 Prof. Yuki Konagaya
The Origins and Evolution of 'Strategic Partnerships' in Indigenous Societies: Strategy in the Past and Tactics in the Present
11:30~13:00 lunch
13:00~13:45 2-3 Prof. Shiro Sasaki
History of Transborder Activities of Nanai People (Khezhe) between Russian and Chinese Empires's Border
13:45~14:30 2-4 Dr. Olga Shaglanova
The "Borderlands Milieu" between Russia and Mongolia: History of Transnational Interaction and Accommodation
14:30~14:50 break
14:50~15:35 2-5 Prof. Caroline Humphrey
'Remoteness' and Alternative Spatial Concepts at the Russian -Mongolian Border
15:35~17:00 Discussion
17:00~17:30 Closing of the conference

当日の様子

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