国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。
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研究会・シンポジウム・学会などのお知らせ

2015年2月20日(金)
研究フォーラム(文化財保存修復学会例会)「持続可能なIPMに向けて――博物館環境データの分析手法を考える」

  • 日時:2015年2月20日(金)13:30 - 18:00
  • 場所:国立民族学博物館 第5セミナー室
  • 研究者対象(参加無料/申込不要/定員50名[先着順])
  • 言語:日本語
  • お問い合わせ:
    国立民族学博物館 園田研究室
    TEL: 06-6876-2151
    E-mail:sonoda★idc.minpaku.ac.jp
    ※★を@に置き換えて送信ください。
 

趣旨

博物館の活動は、地球環境とも深く関わっています。たとえば先進国において2004年末に生産全廃となったオゾン層破壊物質のなかには、文化財の殺虫処理に広く使用されてきた化学薬剤が含まれていました。このことは、博物館での虫対策を、「殺虫」から「防虫」へと大きくシフトさせる契機となりました。また地球規模での温暖化問題、とくに日本では東日本大震災後の社会状況を背景に、エネルギー問題が深刻となり、博物館においても空調の見直しが求められています。このようななか、各博物館では、持続可能なIPM(総合的有害生物管理)に向けての取り組みを進めています。
博物館では、各種の環境調査を行い、その結果をもとに環境を整備します。環境調査のうち、生物生息調査と温度・湿度モニタリングは、データ量が膨大となるため、いかに効率的かつ長期的視点で解析できるかが鍵となります。国立民族学博物館ではこれまで、人間文化研究機構・連携研究「人間文化資源の総合的研究」:「人間文化資源の保存環境研究」の枠内で、生物生息調査分析システムと、温度・湿度分析システムを開発してきました。
つぎの展開として、これらの分析システムを、無償で、必要とする人びとに提供できるよう、パソコン単体で利用できるスモールパッケージとして完成させることを計画しています。本研究フォーラムでは、スモールパッケージ完成版の開発を念頭に、博物館環境データの分析手法について、保存科学者、学芸員、資料管理担当者がともに考える場とします。

プログラム

13:30 - 13:40 趣旨説明 園田直子(国立民族学博物館)
13:40 - 14:00 「温度・湿度分析システム・スモールパッケージ試作版の概略」 河村友佳子(元興寺文化財研究所)
14:00 - 17:00 「考古・歴史・民俗資料の保存環境分析」 小瀬戸恵美(国立歴史民俗博物館)
「典籍・文書資料の保存環境分析」 青木睦(国文学研究資料館)
「文化財の保存環境分析」 神庭信幸(東京国立博物館)
(休憩)
「写真資料の保存環境分析」 山口孝子(東京都写真美術館)
「地方博物館での保存環境分析」 芳賀文絵(東北歴史博物館)
ディスカッション
17:10 - 17:30 「生物生息調査分析システム・スモールパッケージ試作版の概略」 和髙智美(文化創造巧芸)
17:30 - 18:00 総括・今後の展望 園田直子(国立民族学博物館)