国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。
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2016年2月11日(木・祝)~2月12日(金)
国際ワークショップ「フォーラム型情報ミュージアムのシステム構築に向けて――オンライン協働環境作りのための理念と技術的側面の検討」

 

趣旨

本国際ワークショップの目的は、国立民族学博物館が現在着手しているフォーラム型情報ミュージアムプロジェクトに関して、システム構築のための技術的側面と協働環境作りという基本理念を同時に検討することである。
北米では民族学博物館が所蔵する民族誌資料やアーカイブ資料をソースコミュニティとともに熟覧し、その過程で得られた豊かな情報や知識をデジタル化してオンライン発信するデータベースがすでに構築・運用されている。例えばスミソニアン協会国立自然史博物館極北研究センター・アラスカセンターが運用する『Sharing Knowledge』、ブリティッシュコロンビア大学の人類学博物館が中心となって運用している『Reciprocal Research Network』、米国先住民のズニ博物館を中心に実施した『Amidolanne』などである。
民博が現在進めているフォーラム型情報ミュージアムプロジェクトの理念は、ここに挙げたいくつかのプロジェクトを参考としながら大枠を固めてきた。しかしながら、協働性、情報生成性、オンライン環境におけるセキュリティやインターフェースといったデータベースシステムのキーとなる内容については、個別具体に検討してきたため相互の連携が比較的弱い。また、多言語による情報発信と非言語による情報検索、そして協働環境作りの次のステップである教育プログラムの開発などの点は、世界でもあまり実施事例がなく、多くの可能性を秘めている。
こうしたフォーラム型情報ミュージアムの構築と運用の課題と可能性を検討するために、ソースコミュニティと民族学博物館との協働の分野において、技術的にも思想的にも中心的な役割を担っている専門家を北米と欧州から招聘し、各々が携わってきた協働事業やシステム構築・運用に関する事例報告を行う。その上で民博のフォーラム型情報ミュージアムプロジェクトの全体的な方向性やこれまでの成果を事例としながら文化人類学や情報学や博物館学など学際的かつ多角的に検討し、新たな展開を図り、その実現につなげていく。

プログラム

☆2/11(木・祝) 10:00 - 18:00/場所:第4セミナー室
10:00 - 10:20 館長挨拶:須藤健一(国立民族学博物館)
10:20 - 11:20 趣旨説明「民博のフォーラム型情報ミュージアム構想」:岸上伸啓(国立民族学博物館)
11:20 - 12:50 報告1 「Sharing Knowledge」
Aron Crowell(極北研究センター・アラスカセンター)
12:50 - 13:50 昼食
13:50 - 15:20 報告2 「Reciprocal Research Network」
Susan Rowley and Nicholas Jakobsen (ブリティッシュコロンビア大学人類学博物館)
15:30 - 17:00 報告3 「Collaborative Collection Review with Source Community」
Cynthia Chavez-Lamar(国立アメリカンインディアン博物館)
17:00 - 18:00 質疑応答
☆2/12(金) 10:00 - 18:00/場所:第4セミナー室
10:00 - 11:20 報告4 「Amidolanne」
Jim Enote(ズニ博物館)
11:20 - 12:40 報告5 「Database as Collaborative Environment」
 Robin Boast(アムステルダム大学)
12:40 - 13:40 昼食
13:40 - 15:00 報告6 「Hopi Collection Review Project in US and Japan」
Kathy Dougherty (ワシントン大学バーク自然史・文化博物館)
伊藤敦規 国立民族学博物館)
15:10 - 16:30 報告7 「Test Program of Info-Forum Museum」
丸川雄三(国立民族学博物館)
寺村裕史(国立民族学博物館)
16:30 - 17:30 コメント 「Comment from Museum Anthropology」
Kelley Hays-Gilpin (北アリゾナ博物館)
17:30 - 17:55 質疑応答
17:55 - 18:00 閉会の挨拶 岸上伸啓(国立民族学博物館)