国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

研究会・シンポジウム・学会などのお知らせ

2008年11月3日(月)
研究フォーラム 「インド西部における刺繍工芸の現状と将来:手仕事・グローバリゼーション・NGO」

  • 日時:2008年11月3日(月) 10:30~16:00
  • 場所:国立民族学博物館 第4セミナー室
  • 定員:60名(参加自由、参加費無料。但し、定員を超えたときには入場をお断りすることがあります)
  • 使用言語:日本語、英語(同時通訳有)
  • 申込先:研究フォーラム事務局
        国立民族学博物館 研究協力課国際協力係
        TEL:06-6878-8302
        E-mail:kokkyo@idc.minpaku.ac.jp
    ※車椅子や介助等を必要とされる方は事前にお申し出ください。
 

趣旨

10月9日より開催する企画展「インド刺繍布のきらめき」と関連させ、インド西部の刺繍工芸を中心とした手工芸の現状と将来に向けけた課題について、内外の研究者やNGO関係者を集め、討論を行います。

1990年代初めの経済改革以降インドには都市部ならず村落部の手工芸伝統にまでグローバリゼーションの波が押し寄せてきています。その中で、従来は生活用品であった染織品が商品となり世界全体に流布する一方、多彩な伝統が画一化する傾向も生じています。フォーラムでは、インド西部の染織に関して文化人類学的な観点から調査研究を進めている内外の研究者や、工芸の振興をめざすNGOの経験者を招聘し、この地方の工芸の伝統の変遷、工芸品の商品化と伝統の変容がすすむ現状、および布工芸の望ましい将来像に関して検討を加える予定です。

インドの手工芸に関心のある方はもちろん、グローバリゼーションとローカルな伝統の相互関係、手工芸開発とNGOとの関わりといったより広い課題に関心のある方々のご来場を歓迎します。

スケジュール

10:30 受け付け開始
11:00 開会
趣旨説明 (三尾稔
11:10 鹿野勝彦 「インド手工芸開発の60年:歴史と展望」
12:10 昼食休憩
13:00 Michele Hardy
“Embroidering Identities: Local Contexts, Global Contacts.”
14:00 Laila Tyabji
“Tradition & Transition: Craft in the Age of Technology.”
15:00 休憩
15:15 コメントと全体討論
コメンテーター B.B.Bhasin
        金谷美和
16:00 終了