国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。
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スタッフの紹介

平井京之介
平井京之介HIRAI Kyonosuke
超域フィールド科学研究部・教授
専門分野
  • 社会人類学・東南アジア研究
各個研究
  • 水俣病被害者支援運動の人類学的研究
個人ホームページ 

略歴

  • ロンドン大学ロンドン経済政治学院人類学部博士課程修了(Ph.D.取得)。
  • 1995年より民博。

専門分野

  • 社会人類学
  • 東南アジア研究

研究のキーワード

タイ、ラオス、日本、経済人類学、上座部仏教研究、水俣、社会運動、博物館

現在の研究課題

  • 水俣病被害者支援運動の人類学的研究
  • タイのコミュニティ博物館についての人類学的研究

所属学会

日本文化人類学会、The Royal Anthropological Institute、組織学会

主要業績

2015
Social Movements and the Production of Knowledge: Body, Practice, and Society in East Asia (Senri Ethnological Studies 91). Osaka: National Museum of Ethnology.
2013
『微笑みの国の工場――タイで働くということ』臨川書店.
2012
『実践としてのコミュニティ──移動・国家・運動』京都大学学術出版会.
出版物紹介 出版社サイト[外部]
2011
『村から工場へ──東南アジア女性の近代化経験』NTT出版.
出版物紹介 出版社サイト[外部]

代表者を務めた研究プロジェクト

経歴詳細

学歴
  • 東北大学文学部社会学科社会学専攻卒(1988)
  • ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジ人類学部社会人類学修士課程修了(1992)
  • ロンドン大学ロンドン経済政治学院人類学部博士課程修了(1998)
職歴
  • 花王株式会社本社チェーンストア部(1988)
  • 国立民族学博物館第一研究部助手(1995)
  • 国立民族学博物館民族文化研究部助手(1998)
  • 国立民族学博物館民族文化研究部助教授(2001.11)
  • 国立民族学博物館研究戦略センター教授(2013.1)
  • 国立民族学博物館民族社会研究部教授(2016.4)
学位
  • 哲学博士(ロンドン大学ロンドン経済政治学院人類学部 1998)
  • 社会人類学修士(ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジ人類学部 1992)
  • [学位論文]
    1998 Women, Family and Factory Work in Northern Thailand: An Anthropological Study of a Japanese Factory and Its Workers’ Villages.(ロンドン大学ロンドン経済政治学院人類学部)

研究詳細

1.水俣病被害者支援運動の人類学的研究
本研究は、人びとが水俣病被害者を支援する運動を通じて新たにコミュニティを形成し、国家や社会との関係をつくりかえようとする過程を、人類学的アプローチを用いて明らかにする試みである。本研究では、熊本県水俣市の水俣病被害者支援NPOをコミュニティという観点から調査研究することによって、1970年代半ばから現在までのあいだに、この運動の活動や組織、関係性、資源と、そこに参加する人びとの志向する社会のイメージがいかに変化してきたか、またその過程において、国家統治や資本主義との関係をどのように変化させてきたかを解明することを目的とする。

2.タイのコミュニティ博物館についての人類学的研究
地域の伝統的な生活用具やコミュニティの遺産を収蔵・展示する小規模の「コミュニティ博物館」が、タイ国内に1000以上あると言われる。これらの多くは仏教寺院に附置され、タイで独自に発展し、タイの文化や価値観を反映した独自の活動モデルを有すると考えられる。1980年代以降、地方文化の興隆と文化産業の発展のもとで、地域住民はコミュニティ博物館の役割と可能性に以前より注目するようになっている。本研究は、博物館活動そのものを文化として人類学的手法で調査することにより、タイにおける「コミュニティ博物館」の実態と、近年に見られるその変容過程を明らかにすることを目的とする。

業績詳細

編著書
2015
Social Movements and the Production of Knowledge: Body, Practice, and Society in East Asia (Senri Ethnological Studies 91). Osaka: National Museum of Ethnology.
2015
(Co-edited with Naoko Sonoda and Jarunee Incherdchai) Asian Museums and Museology 2014: International Workshop on Asian Museums and Museology in Thailand (Senri Ethnological Reports 129). Osaka: National Museum of Ethnology.
2013
『微笑みの国の工場――タイで働くということ』臨川書店.
2012
『実践としてのコミュニティ──移動・国家・運動』京都大学学術出版会.
出版物紹介 出版社サイト[外部]
2011
『村から工場へ──東南アジア女性の近代化経験』NTT出版.
出版物紹介 出版社サイト[外部]
論文
2016
Preserving the community: the rise of museum movements in rural Thailand. In S. Tanabe (ed.) Communities of Potential: Social Assemblages in Thailand and Beyond, pp.165-184. Chiang Mai: Silkworm Books.
2015
「『公害』をどう展示すべきか──水俣の対抗する二つのミュージアム」竹沢尚一郎編『ミュージアムと負の記憶──戦争・公害・疾病・災害:人類の負の記憶をどう展示するか』東信堂 pp.148-177.
2015
「心で感じるミュージアム──日本軍『慰安婦』歴史館」竹沢尚一郎編『ミュージアムと負の記憶──戦争・公害・疾病・災害:人類の負の記憶をどう展示するか』東信堂 pp.258-264.
2015
Social movements and the production of knowledge: body, practice, and society in East Asia. In K. Hirai (ed.) Social Movements and the Production of Knowledge: Body, Practice, and Society in East Asia (Senri Ethnological Studies 91), pp.1-22. Osaka: National Museum of Ethnology.
2015
Storytelling as political practice: habitus and social change in the Minamata disease movement. In Social Movements and the Production of Knowledge: Body, Practice, and Society in East Asia (Senri Ethnological Studies 91), pp.81-99. Osaka: National Museum of Ethnology.
2015
(Co-authored with Naoko Sonoda) Introduction. In N. Sonoda, K. Hirai, and Jarunee I. (eds.) Asian Museums and Museology 2014: International Workshop on Asian Museums and Museology in Thailand (Senri Ethnological Reports 129), pp.1-7. Osaka: National Museum of Ethnology.
2013
「タイのコミュニティ博物館についての一考察──博物館か、寺院か?」『国立民族学博物館研究報告』37(3): 281-310.
2012
「実践としてのコミュニティ──移動・国家・運動」平井京之介編『実践としてのコミュニティ──移動・国家・運動』京都大学学術出版会 pp.l-37.
2012
「語りのコミュニティ──水俣『相思社』におけるハビトゥスの変容」平井京之介編『実践としてのコミュニティ──移動・国家・運動』京都大学学術出版会 pp.337-363.
2012
「運動する博物館──水俣病歴史考証館の対抗的実践」『国立民族学博物館研究報告』36 巻 pp.531-559.
2008
The Romantic Ethic and the Notion of Modern Society: Imagining Communities among Northern Thai Factory Women. In S. Tanabe (ed.) Imagining Communities in Thailand: Ethnographic Approaches, pp.135–160, Chiang Mai: Silkworm Books.
2007
「知識のマテリアリティ─北タイのバイラーン製作に関する試論」印東道子編『生態資源と象徴化』弘文堂 pp.293-328.
2006
「都市をつくる社会空間 ─ 北タイ女性工場労働者のロマンチックな物語」西井凉子、田邊繁治編『社会空間の人類学 ─ マテリアリティ・主体・モダニティ』世界思想社 pp.395-416.
2003
「テレビと日常生活 ─ 北部タイ女性工場労働者の事例から」近藤雅樹編『二〇世紀における諸民族文化の伝統と変容8 ─ 日用品の二〇世紀』ドメス出版 pp.222-240.
2002
「自己イメージの再構築 ─ 北タイ農村女性にとっての工場労働と消費」田邊繁治、松田素二編『日常的実践のエスノグラフィ ─ 語り・コミュニティ・アイデンティティ』世界思想社 pp.286-308.
2002
Exhibition of Power: Factory Women’s Use of the Housewarming Ceremony in a Northern Thai Village. In S. Tanabe and C. Keyes (eds.) Cultural Crisis and Social Memory: Modernity and Identity in Thailand and Laos, pp.185–201, London: Routledge Curzon.
2001
「北タイ女性工場労働者とタン・サマイ言説 ─「近代性」への民族誌的アプローチ ─」『国立民族学博物館研究報告』26巻 pp.237-257.
1999
Making up the Home: Modern Consumption of Northern Thai Factory Women. Tai Culture 6: 116–130.
1998
「発展する家」佐藤浩司編『住まいにいきる』学芸出版社 pp.9-26.
1998
「企業の人類学的研究─疎外、インフォーマルシステム、ジェンダー─」『社会人類学年報』24巻 pp.171-187.
1997
「北タイ農村における「仕事」概念の一考察─相互行為と社会関係─」『国立民族学博物館研究報告』22巻 pp.527-584.
1996
「北タイの工場社会における権力と相互行為─日系文具メーカーの事例から─」『国立民族学博物館研究報告』21巻 pp.1-76.
1995
「家を化粧する─北部タイの女性工場労働者と消費─」『民族学研究』59巻 pp.366-387.
1995
A Practice Approach to the Japanese Company: Loyalty, Harmony and Incentives. Asian Review 9: 1–37.
その他
2015
「靴を脱いでお上がりください」『月刊みんぱく』第39巻7号 p.4.
2015
「たんぼ道、女工と僧のすれ違い」『月刊みんぱく』第39巻7号 p.9.
2014
「書評『理性の暴力』──水俣病を中心に」『ごんずい』135号 pp.28-29.
2014
「コミュニティ」国立民族学博物館編『世界民族百科事典』丸善出版 pp.544-545.
2014
「消費」国立民族学博物館編『世界民族百科事典』丸善出版 pp. 596-597.
2014
「内なる魔」毎日新聞『旅いろいろ地球人』2014年3月27日夕刊.
2013
『微笑みの国の工場──タイで働くということ』臨川書店.
2013
「みんぱく若手研究者奨励セミナー」『民博通信』142号 pp.2-3.
2013
「修行としての僧衣」『月刊みんぱく』第37巻7号 pp.22-23.
2012
「威信財」大澤真幸・吉見俊哉・鷲田清一編『現代社会学事典』弘文堂 p.48.
2012
「経済人類学」大澤真幸・吉見俊哉・鷲田清一編『現代社会学事典』弘文堂 pp.340-341.
2010
「告発する博物館──水俣病歴史考証館」『月刊みんぱく』第34巻10号 p.14.
2007
「書評『今 水俣がよびかける』」『ごんずい』102号 pp.10-11.
2007
「異文化を学ぶ ─ 移動する(4) 托鉢(たくはつ)僧」『毎日新聞』8月22日(夕刊) 毎日新聞社
記事を読む
2007
「ゴミから革命」『月刊みんぱく』第31巻8号 p.15.
2007
「おるが相思社」『ごんずい』100号 pp.45-46.
2006
Taiwan Aboriginal Peoples and Their Languages in the 1930s: Text, Sound and Images from the Ogawa-Asai Collection. MINPAKU Anthropology Newsletter 23: 12–13.
2005
「異文化を学ぶ ─ グローバルとローカル(2) マクドナルド」『毎日新聞』10月12日(夕刊) 毎日新聞社
記事を読む
2005
「微笑みの國の工場 ─ 一身上の都合により」『季刊民族学』113号 pp.58-65 千里文化財団
2005
「微笑みの國の工場 ─ エイズとミナマタ」『季刊民族学』112号 pp.81-85 千里文化財団
2004
「微笑みの國の工場 ─ みんなの稲刈り」『季刊民族学』111号 pp.81-85 千里文化財団
2004
「微笑みの國の工場 ─ 日本的経営」『季刊民族学』110号 pp.65-69.
2004
「微笑みの國の工場 ─ 嫌われる理由」『季刊民族学』109号 pp.89-93.
2004
「微笑みの國の工場 ─ 理由なき反抗」『季刊民族学』108号 pp.52-56.
2004
「タイのコーヒー、ラオスのコーヒー ─嗜好品と生活スタイル」高田公理、栗田靖之、CDI編『嗜好品の文化人類学』講談社選書メチエ pp.48-55.
2004
「ひと─カノクサック・ゲーオテープさん」『民博通信』104号 p.28.
2004
「微笑みの國の工場 ─ 情報提供者」『季刊民族学』107号 pp.68-72.
2003
「微笑みの國の工場 ─ ベルトコンベアは止まらない」『季刊民族学』106号 pp.92-96.
2003
「微笑みの國の工場 ─ 工場デビュー」『季刊民族学』105号 pp.95-99.
2003
「僧の一日─ ラオス国ヴィエンチャン郊外の僧院にて」『民博通信』101号 pp.29-32.
2003
「微笑みの國の工場 ─ リクルート大作戦」『季刊民族学』104号 pp.93-99.
2003
「髪は命」『月刊みんぱく』第27巻第3号 p.13.
2003
「みんぱく地球通信 ─ ラオスの寺院」『読売新聞』2月13日(夕刊)7面 読売新聞社
2003
「World Watching from Laos ─ 社会主義と王制」『みんぱく e-news』10号
記事を読む
2003
「出家に覚悟はいらない」『季刊民族学』103号 p.81.
2001
「『アンナと王様』をみる ─ 大ロマンか、それとも国辱か」『月刊みんぱく』第25巻第7号 p.11-13.
2001
「なぜタイでセックス・ツーリズムなのか」『まほら』第28号 pp.18-19.
2001
「バンティ・スレイに行く」『民博通信』91号 pp.65-68.
2000
「まぼろしの裸族に会う」『月刊みんぱく』第24巻第2号 p.13.
1999
「北タイの霊媒」『アジア・アフリカ言語文化研究所通信』第97号 p.29.
1999
「ミエンの儀礼用具」『月刊みんぱく』第23巻第1号 pp.12-13.
1998
「LSEフライデー・モーニング・セミナー」『民博通信』80号 pp.72-74.
1997
「ラワの供犠柱」『月刊みんぱく』 第21巻第5号 pp.22-23.
口頭発表等
2014
‘The development of community museums in Thailand since the late 1980s’, 国際ワークショップ“Community Movements in Mainland South East Asia”, Chiang Mai: Lanna Resort.(2014.3.8)
2014
‘Storytelling and change in the habitus: an emergent form of Minamata disease victims’ movement in Japan’, 国立民族学博物館機関研究国際シンポジウム“Social Movements and the Production of Knowledge: Politics, Identity and Social Change in East Asia”(2014.2.22)
2013
「苦しむ者のコミュニティ──ライス仏教僧の知識と実践」『東南アジアの社会と文化研究会』(2013.7.5)
2013
‘The development of community museums in Thailand since the late 1980s’, 国際ワークショップ“Community Movements in South East Asia”, Chiang Mai: Faculty of Social Science, Chiang Mai University.(2013.3.8)
2012
「公害事件の記憶を伝える──水俣の2つの博物館」、国立民族学博物館機関研究ワークショップ『記憶・歴史・表象──博物館は悲惨な記憶をどのように展示するか』(2012.3.18)
2010
「工業団地の設立と周辺農村の変化─タイ北部工業団地の事例から」世界を対象としたニーズ対応型地域研究推進事業「東南アジアにおける混住社会から共生社会への移行戦略の創出」(2010.3.23)
2010
「伝えるコミュニティ─水俣の新しい社会運動」民博共同研究『東アジア・東南アジア地域におけるコミュニティの政治人類学』(2010.1.30)
2009
「運動するコミュニティ─熊本県水俣市における社会運動団体」東京外大AA研共同研究『社会空間論の再検討─時間的視座から』(2009.12.26)
2008
「日本の地域博物館──水俣病歴史考証館の事例から」タイ国シリントーン人類学センター主催シンポジウム “Local museums in Thailand”(2008.11.4)
2008
「記憶するコミュニティ──水俣病センター相思社の過去と現在」国立民族学博物館共同研究会『東アジア・東南アジア地域におけるコミュニティの政治人類学』(2008.6.13)
2008
“Materializing knowledge: palm-leaf manuscript-making in Northern Thailand” ハーバード大学社会人類学セミナー(2008.3.19)
2006
「仕事を生きる人びと──北タイ農村の日常的実践」早稲田大学文化人類学会第9回研究集会(2006.7.15)
2004
「規律訓練と社会空間──北タイ女性工場労働者にとっての近代性」東京外国語大学AA研共同研究『社会空間と変容する宗教』(代表者:西井凉子)(2004.11.14)
2004
「工場のロマンティックな空間」東京外国語大学AA研共同研究『社会空間と変容する宗教』(代表者:西井凉子)(2004.4.24)
2004
「プチ出家のすすめ──ラオスの一時僧制度」第311回みんぱくゼミナール(2004.3.20)
2003
“Spirits of Romance and Consumption Practices: Imagining Communities among Northern Thai Factory Women.” 国立民族学博物館研究フォーラム Imagining Communities: Cases in South East Asia, 17–18 November, 2003.
2002
「海外進出と日本人の自己意識──タイ日系企業の事例から」国立民族学博物館国際シンポジウム『グローバル時代と内なる越境』(2002.2.26)
2001
“Modernity at Work: A Discourse on Gender and Sexuality in a Northern Thai Factory.” JSPS Bangkok Workshop, 13–14 January, 2001.
1996
“Exhibition of Power: Factory Women’s Use of the Housewarming Ceremony in a Northern Thai Village.” The 6th International Conference on Thai Studies, Chiangmai University, Thailand.