国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。
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スタッフの紹介

石井正子
石井正子ISHII Masako
地域研究企画交流センター・助手
専門分野
  • フィリピン研究、社会学
各個研究
個人ホームページ 

経歴

学歴
  • 上智大学外国語学部英語学卒業(1991)
  • 英国サセックス大学ヨーロッパ学科国際関係論MA取得(1992)
  • フィリピン共和国アテネオ・デ・マニラ大学客員研究員(1994~1996)
  • 国際関係論専攻・博士後期課程満期修了(1997)
  • 上智大学外国語学研究科博士(国際関係論)取得(2000)
職歴
  • 国立民族学博物館・地域研究企画交流センター・中核的研究機関研究員(1997~2000)
  • 国立民族学博物館・地域研究企画交流センター・日本学術振興会特別研究員(2000~2002)
  • 国立民族学博物館・地域研究企画交流センター助手(2002.3~2006.3)
  • 京都大学地域研究統合情報センター助手(2006)
学位
  • 修士(国際関係論)(サセックス大学 1992)
  • 博士(国際関係論)(上智大学 2000)

研究詳細

フィリピン南部の武力抗争と平和構築

1996年9月、分離運動を展開してきたムスリム中心のモロ民族解放戦線(MNLF)とフィリピン政府が和平に合意した。フィリピンのムスリムは、全人口の約7%をしめる少数派である。しかしその後、諸外国や国際機関の支援を受けて進められている同国南部の復興・開発過程は順調ではない。和平に反対するMNLFの分派モロ・イスラム解放戦線(MILF)や誘拐身代金事件を頻発するアブ・サヤフの活動により、過去5年間に、ミンダナオ島で40万人が避難する武力衝突が2回もおこっている。一方、こうした流れのなかで、ムスリム社会にも市民団体が形成されはじめ、平和運動を展開するなど、新たな動きもみられる。このような状況に鑑み、1)和平合意後の紛争当事者の追跡調査、 2)中東ムスリム社会とフィリピン南部との ネットワークに関する予備的考察、 3)紛争地域における市民社会の役割、 4)紛争地域の復興・開発過程、を具体的に解明することを研究目的とする。

専門分野

フィリピン研究、社会学

研究のキーワード

東南アジア、フィリピン、ミンダナオ島(フィリピン)、フィリピンのムスリム、サンギル人、社会学、フィリピン研究

所属学会

東南アジア学会、日本平和学会

主要業績

2002
『女性が語るフィリピンのムスリム社会』明石書店。(第6回 国際開発研究大来賞 受賞)
2000
Abe Kenichi, and Masako Ishii, eds Population Movement in Southeast Asia: Changing Identities and Strategies for Survival. JCAS Symposium Series 10. The Japan Center for Area Studies, National Museum of Ethnology.
2000
デイビッド・スタインバーグ著(堀芳枝, 石井正子, 辰巳頼子共訳)『フィリピンの歴史・文化・社会-単一にして多様な国家』明石書店。
2000
「南部フィリピン・サランガニ地方におけるムスリム女性の社会変容-女性性規範の変容をめぐって」博士論文,上智大学外国語学研究科。
1999
「紛争とムスリム女性-MNLFと政府軍の武力対立に関する一考察」『地域研究論集』第2巻1号, 49-84頁。

最近の研究業績

著書
2002
『女性が語るフィリピンのムスリム社会』明石書店。(第6回 国際開発研究大来賞 受賞)
編著書
2005
Iyotani, Toshio, and Ishii Masako, eds. Motion in Place / Place in Motion : 21st Century Migration. JCAS Symposium Series 22. The Japan Center for Area Studies, National Museum of Ethnology.
2004
Ishii,Masako, and Jacqueline A. Siapno, eds. Between Knowledge and Commitment: Post-Conflict Peace-Building and Reconstruction in Regional Contexts. JCAS Symposium Series 21. The Japan Center for Area Studies, National Museum of Ethnology.
2000
Abe Kenichi, and Masako Ishii, eds Population Movement in Southeast Asia: Changing Identities and Strategies for Survival. JCAS Symposium Series 10. The Japan Center for Area Studies, National Museum of Ethnology.
論文
2005
「紛争地域の復興・開発支援:地域研究から考える」『地域研究』7(1): 47-68.
2005
「中東へ出稼ぎに行くフィリピンのムスリム女性:変わる「性」規範と移動する女性」『イスラームの性と文化』(イスラーム地域研究叢書)東京大学出版会:185-210.
2004
An Overview. In M. Ishii and J. A. Siapno, eds. Between Knowledge and Commitment: Post-Conflict Peace-Building and Reconstruction in Regional Contexts, vii-xiii. JCAS Symposium Series 21. The Japan Center for Area Studies, National Museum of Ethnology.
2004
Between Knowledge and Commitment: Documenting Projects for Peace-Building and Reconstruction Assistance. In M. Ishii and J. A. Siapno, eds. Between Knowledge and Commitment: Post-Conflict Peace-Building and Reconstruction in Regional Contexts, 245-255. JCAS Symposium Series 21. The Japan Center for Area Studies, National Museum of Ethnology.
2004
「女性の紛争経験へのアプローチ:フィリピン南部を事例として」高柳彰夫, ロニー・アレキサンダー編『私たちの平和をつくる:環境・開発・人権・ジェンダー』法律文化社: 191-216.
2003
Philippines, Thailand, Singapore, Burma, Cambodia, Laos: Early 20th Century to Present. In Encyclopedia of Women and Islamic Cultures: Vol. I Methodologies, Paradigms and Sources, 228-234. Leiden: Brill.
2000
「南部フィリピン・サランガニ地方におけるムスリム女性の社会変容-女性性規範の変容をめぐって」博士論文,上智大学外国語学研究科。
1999
「紛争とムスリム女性-MNLFと政府軍の武力対立に関する一考察」『地域研究論集』第2巻1号, 49-84頁。
1997
「ムスリム漁村における女性の仕事の変容-フィリピン南コタバト地方沿岸」『上智大学アジア学』第15号, 41-63頁。
翻訳
2000
デイビッド・スタインバーグ著(堀芳枝, 石井正子, 辰巳頼子共訳)『フィリピンの歴史・文化・社会-単一にして多様な国家』明石書店。
1994
リデイア・ユー=ホセ著(石井正子訳)「二つの理解, 二つの誤解-フィリピン観, 日本観」宮本勝/寺田勇文(編)『アジア読本-フィリピン』 河出書房新社, 100~106頁。
その他
2005
「フュージョンが生み出す日本料理」『季刊民族学』29(4): 18-22.
2005
「アチェ州ムラボへの緊急支援の現場から」 JAMS News (31): 4-5.
2005
「インド洋津波被害:紛争地における災害支援」『科学』75(3):276-278.
2004
「フィリピン南部:ゆらぐイスラム教徒の人権」『国際人権ひろば』(58):6-7.
2003
Comment on ARMM Education Policy. Kyoto Review of Southeast Asia (5)
2003
「紛争のなかでNGOの役割はどのようなものか」『100問100答世界の民族問題』河出書房新社, 49-50頁。
2003
「フィリピンのイスラーム教徒とキリスト教徒の間に平和はないのか」『100問100答世界の民族問題』河出書房新社。
2002
「フィリピン/二一世紀の「モロ」のゆくえ」『アジ研ワールド・トレンド』85: 28-29.
2002
「アフガニスタン復興NGO東京会議」『地域研究スペクトラム』(8): 39-44.
2002
Book Review: The Lumad Struggle in the Face of Globalization by Karl M. Gaspear C. Ss. R. Davao City: Alternate Forum for Research in Mindanao. Kyoto Review of Southeast Asia (March).
2002
「アブサヤフ」『世界民族問題事典』平凡社, 1264頁。
2002
「爆破事件と友人たち」『月刊みんぱく』26(10), 13頁。
2000
「マギンダナオ」『ニッポニカ百科事典』CD-ROM版, 小学館。
2000
「マギンダナオ」綾部恒雄(監修)『世界民族事典』弘文堂, 631-632頁。
1999
国際シンポジウム「東南アジアの人口移動:移動・開発・アイデンティティー」『民博通信』第84号, 54-58頁。
1997
書評「David Joel STEINBERG, The Philippines: A Singular and a Plural Place」『民博通信』第78号, 83-86頁。
新聞記事
2004
「せかいこども夢気球 フィリピン」6月15日(土)毎日新聞夕刊。
1999
「地域を読む:フィリピン南部住民の選択(下)-イスラム女性変える出稼ぎ」6月10日(木)朝日新聞大阪版
口頭発表等
2005
「フィリピンのイスラム教徒:つよまる差別と人権問題」人権問題学習会(西宮市立鳴尾公民館, 2005年11月11日)
2003
「フィリピン・紛争からの復興」国立民族学博物館友の会講演会シリーズ「くらしをつくる」(2003年7月5日)
2003
「トランス・ボーダー・コンフリクトの人類学的研究」第9回研究会「海外への労働出輸出政策」コメンテーター(2004年3月4日)
2003
「紛争とムスリム女性 ─ フィリピン南部サランガニ地方の事例」メラネシアにおける民族紛争と地域住民に関する開発社会学的研究(アジア経済研究所, 2003年1月29日)
2003
「オーラルヒストリーを聞く」ユネスコとの連携による博物館学芸員養成(東チモール)コース フィールドワークと博物館(日本国際協力センター, 2003年1月24日)
2003
「海をこえて、家族と離れて・・・中東で働くフィリピンのイスラム女性」アスナール佐野民族学講座V第5回(泉佐野公民館, 2003年1月25日)
2003
Between Knowledge and Commitment: Documenting Projects for Peace-Building and Reconstruction Assistance, JCAS International Symposium "Between Knowledge and Commitment: Post-conflict Peace-building and Reconstruction in Regional Contexts" (上智大学, 2003年1月17-19日)
2001
「フィリピン南部ミンダナオ島の開発・女性・人権:中東諸国におけるフィリピン・ムスリム女性の家事労働に関する試論」日本平和学会2001年度春季研究大会(成蹊大学, 2001年6月2日)

代表者を務めた研究・プロジェクト

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