国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

スタッフの紹介

小森宏美
小森宏美 KOMORI Hiromi
地域研究企画交流センター・助手
専門分野
  • 歴史学、バルト地域研究
各個研究
個人ホームページ

経歴

学歴
  • 早稲田大学第一文学部卒業(1991)
  • 早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了(1993)
  • 早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学(2000)
  • タルト大学(エストニア)留学(1994-1995)
職歴
  • 日本学術振興会特別研究員(1994-1996)
  • 在スウェーデン日本大使館専門調査員(1996-1999)
  • 早稲田大学第一文学部非常勤講師(2000-2002)
  • フェリス女子大学国際交流学部非常勤講師(2001-2002)
  • 国立民族学博物館地域研究企画交流センター助手(2002-2006)
  • 京都大学地域研究統合情報センター助手(2006-)

学位

文学修士(早稲田大学、1993)

専門分野

歴史学、バルト地域研究

研究のキーワード

エストニア、エストニア人、ロシア語話者、歴史学

現在の研究課題

EUへの統合と社会の変容-エストニア事例研究

エストニアでは独立回復後、急激な社会変革が起こっており、その中でとりわけ貧富の格差が問題になっている。こうした社会問題を抱えつつ、エストニアは2004年5月、EU加盟を果たす予定である。EU加盟は社会にどのような変化をもたらすのか。
EU加盟直前の社会の中の動きと加盟後の変化に関する調査研究を行う。その際、EU市民となるエストニア国民(エストニア人およびロシア人)とEU市民になれない無国籍者およびロシア国籍者とのあいだで意識や社会問題のあらわれ方に違いがあるのか、ということを中心に見ていく。2003年9月より長期の現地調査を実施中。

主要業績

2004
「両大戦間期エストニアの知識人」『ロシアとヨーロッパ』鈴木健夫編、早稲田大学出版部、141-165頁
2003
「国籍の再検討――ソ連邦崩壊後のエストニアを事例として」『地域研究論集』第5巻第2号、213-234頁
2002 『バルト諸国の歴史と現在』東洋書店、共著(橋本伸也)

業績

著書
2002
『バルト諸国の歴史と現在』東洋書店、共著(橋本伸也)
2002
『アイスランド小史』早稲田大学出版会、翻訳
論文等
2006
「バルト・ドイツ人の再移住──国民国家形成期のエストニア人とバルト・ドイツ人の関係」大津留厚編『中央ヨーロッパの可能性』pp.173-201,昭和堂。
2005
「EUの中のロシア語系住民──エストニア北東部の事例から」『国際政治』142: 113-126。
2004
「EU加盟という『選択』――エストニアとラトヴィアを事例として」『地域研究』第6巻第2号、173-192
2004
「ノルウェー・日本経済交流100年」『ノルウェーの経済』岡澤憲芙・奥島孝康編、早稲田大学出版部、176-189頁
2004
「ノルウェー・日本修好史」『ノルウェーの政治』岡澤憲芙・奥島孝康編、早稲田大学出版部、204-219頁
2004
「国境の変容とヨーロッパ連合の拡大-エストニアを事例として」『ヨーロッパの分化と統合-国家・民族・社会の史的考察』小倉欣一編、太陽出版、321-342頁
2004
「両大戦間期エストニアの知識人」『ロシアとヨーロッパ』鈴木健夫編、早稲田大学出版部、141-165頁
2004
「EU加盟を目指すエストニアにおける言語法改正とその背景」『ことばと社会 別冊1 ヨーロッパの多言語主義はどこまできたか』三元社、121-134頁
2004
(項目執筆)『新版ロシアを知る事典』平凡社
2003
「バルト三国の安保戦略とEU・NATO加盟」『海外事情』拓殖大学海外事情研究所、76-89頁
2001
「両大戦間期エストニアの権威主義体制に関する研究動向」『東欧史研究』23
1999
「両大戦間期エストニアの極右運動」『早稲田大学大学院文学研究科紀要』44(4)
1998
「エストニア・ラトヴィアにおけるロシア語系住民問題」『北欧史研究』15
1998
『ポーランド・ウクライナ・バルト史』山川出版(共著)
1997
「エストニアにおける権威主義体制(1934-1940)」『西洋史学』187
1996
「エストニアの権威主義体制における検閲・宣伝機関の考察」『北欧史研究』13
1993
「両大戦間期のエストニア-独裁体制の考察」『西洋史論叢』15
1993
「旧エストニア共和国における3つの憲法―その内容と成立背景」『通信』78
口頭発表等
2004
Baltic Studies in Japan, The 4th International Academic Conference of KACEES, at Tartu University(2004.7.13-14)
2003
「ソ連崩壊後の国籍問題―バルト諸国を事例として-」地域研ワークショップ(合同共同研究会)(2003.3.20)
2002
「加盟を目指すバルト三国における言語法の改正とその背景」 日欧シンポジウム『ヨーロッパの多言語主義はどこまできたか』多言語社会研究会(2002.1.27)
2001
「エストニアの体制転換-国民国家形成を巡る基本的争点-」 日本国際政治学会(2001.5.19)
展示活動
2003
地域テーマ展示「ヨーロッパのあかり

関連ページ

国境島という名の島」『月刊みんぱく』2005年4月号