国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。
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スタッフの紹介

齋藤晃
齋藤晃SAITO Akira
人類文明誌研究部・教授
専門分野
  • ラテンアメリカ歴史人類学
各個研究
  • 植民地期アンデスにおける副王トレドの総集住化の総合的研究
個人ホームページ http://www.r.minpaku.ac.jp/andes/index.html

略歴

東京大学大学院総合文化研究科文化人類学専攻博士課程単位修得退学。1996年より民博。

専門分野

文化人類学・歴史学

  • 近代初期のカトリック・グロバリゼーション
  • 表象のテクノロジー

研究のキーワード

ラテンアメリカ、アンデス、アマゾン、ボリビア、モホス地方(ボリビア)、モホ、モヘニョ、トリニタリオ、文化人類学、歴史学、エスノヒストリー

現在の研究課題

  1. テクスト学の構築に向けての基礎的研究
  2. 植民地時代ラテンアメリカにおけるミッション美術の人類学的研究

所属学会

日本文化人類学会、日本ラテンアメリカ学会

主要業績

2010
Les outils de la pensée: Étude historique et comparative des «textes». Sous la direction de Akira Saito et Yusuke Nakamura. Paris: Éditions de la Maison des sciences de l'homme.
2009
『テクストと人文学―知の土台を解剖する』京都:人文書院
2007
『南米キリスト教美術とコロニアリズム』(岡田裕成との共著)名古屋:名古屋大学出版会

代表者を務めた研究プロジェクト

  • 科研「南米カトリック・ミッションの宗教的実践における文書の媒介作用の歴史人類学的研究」(2005-2006)
  • 機関研究「新しい人類科学の創造」領域代表(2004-)
  • 機関研究「テクスト学の構築」(2004-)
  • 共同研究「テクスト学の構築に向けて」(2004-2006)

経歴詳細

学歴
  • 京都大学文学部文学科フランス語学フランス文学専攻卒(1988)
  • 東京大学大学院総合文化研究科文化人類学専攻修士課程修了(1991)
  • 東京大学大学院総合文化研究科文化人類学専攻博士課程単位修得退学(1994)
職歴
  • 国立民族学博物館第四研究部助手(1996)
  • 国立民族学博物館博物館民族学研究部助手(1998)
  • 国立民族学博物館博物館民族学研究部助教授(2003)
  • 国立民族学博物館先端人類科学研究部助教授(2004)
学位

学術修士(東京大学大学院総合文化研究科 1991)

研究詳細

  1. テクスト学の構築に向けての基礎的研究
  2. 植民地時代ラテンアメリカにおけるミッション美術の人類学的研究
  1. 本研究は、識字・リテラシー研究、記憶・想起研究、文字・書記文化研究、書物史・読書史、地図研究、書誌学・図書館学、表象論・メディア論、文学批評・記号論など、広義のテクストに関わる学問分野を横断し、総合的なテクスト学の構築を目指す。
    テクストとは、身体に外在する支持体に具現された記号の空間的配列であり、記憶・思考・表現・伝達など、情報の管理・運用のためのテクノロジーである。本研究は、テクストが媒介する人間と周辺環境との相互作用、人間相互の社会的交渉、そしてテクスト相互の関係を対象に、そのメカニズムとダイナミズムを重層的に解明する。
    本研究は具体的・個別的なテクストの分析に基礎を置く。支持体の物理的形態、表記の様式、生産・流通・保管・閲覧の様態の究明から出発し、テクストが媒介する認知的活動の仕組みや社会的関係の構築、文化的伝統の継承など、人間一般にかかわる心理的・社会的・文化的事象にアプローチするのが、本研究の戦略である。
  2. 植民地時代(15世紀末~19世紀初め)、新大陸の先住民へのキリスト教布教活動において、ヨーロッパ人宣教師は、説教・公教要理の授業などの言語的手段に加えて、絵画・彫刻・建築・音楽・演劇などの非言語的手段を積極的に活用した。宣教師は、先住民の知性のみならず、感覚に訴えかけることにより、彼らをキリスト教信仰へ導こうとした。本研究は、スペイン領南アメリカを中心に、現存する美術作品の調査と歴史資料の検討を通じて、感覚的媒体が布教活動において果たした役割を解明する。

業績詳細

著書
1993
『魂の征服-アンデスにおける改宗の政治学』東京:平凡社
共著書
2010
Les outils de la pensée: Étude historique et comparative des «textes». Sous la direction de Akira Saito et Yusuke Nakamura. Paris: Éditions de la Maison des sciences de l'homme.
2007
『南米キリスト教美術とコロニアリズム』(岡田裕成との共著)名古屋:名古屋大学出版会
編著書
2010
Les outils de la pensée: Étude historique et comparative des «textes». Sous la direction de Akira Saito et Yusuke Nakamura. Paris: Éditions de la Maison des sciences de l'homme.
2009
『テクストと人文学―知の土台を解剖する』京都:人文書院
2005
Usos del documento y cambios sociales en la historia de Bolivia. In C. L. Beltran y A. Saito (eds.) Senri Ethnological Studies 68. Osaka: National Museum of Ethnology.
論文
2010
Outils de la pensée, outils de la vie. En collaboration avec Yusuke Nakamura. Dans A. Saito et Y. Nakamura (dir.) Les outils de la pensée: Étude historique et comparative des «textes», pp. 1-28. Paris: Éditions de la Maison des sciences de l'homme.
2010
Les missions jésuites et l'administration des textes dans la Haute Amazonie, XVIIe-XXesiècles. Dans A. Saito et Y. Nakamura (dir.) Les outils de la pensée: Étude historique et comparative des «textes», pp. 129-157. Paris: Éditions de la Maison des sciences de l'homme.
2009
Creation of Indian Republics in Spanish South America. In S. Kawamura and C. Veliath (eds.) Beyond Borders: A Global Perspective of Jesuit Mission History, pp.107–142. Tokyo: Sophia University Press.
2009
“Fighting Against a Hydra”: Jesuit Language Policy in Moxos. In S. Kawamura and C. Veliath (eds.) Beyond Borders: A Global Perspective of Jesuit Mission History, pp.350–.363. Tokyo: Sophia University Press.
2009
「スペイン領南米における先住民共和国の創設」川村信三編『超領域交流史の試み―ザビエルに続くパイオニアたち』pp.111-164,東京:上智大学出版
2009
「多頭のヒドラに抗して―モホスにおけるイエズス会の言語政策」川村信三編『超領域交流史の試み―ザビエルに続くパイオニアたち』pp.433-452,東京:上智大学出版
2009
「テクストに厚みを取り戻す」齋藤晃編『テクストと人文学―知の土台を解剖する』pp.172-192,京都:人文書院
2007
Arte y conversión cristiana en las misiones jesuíticas de Mojos y Chiquitos. Anuario de Estudios Bolivianos, Archiví sticos y Bibliográ ficos 2006, 12 : 581–609. Sucre: Archivo y Biblioteca Nacionales de Bolivia.
2007
Creation of Indian Republics in Spanish South America.『国立民族学博物館研究報告』31 (4): 443–47
2006
Art and Christian Conversion in the Jesuit Missions on the Spanish South American Frontier. 杉本良男編『キリスト教と文明化の人類学的研究』(国立民族学博物館調査報告62)pp.171-201,大阪:国立民族学博物館
2005
Las misiones y la administracion del documento: El caso de Mojos, siglos XVIII-XX. En C. L. Beltran y A. Saito (eds.) Usos del documento y cambios sociales en la historia de Bolivia, pp.27–72. Osaka: National Museum of Ethnology.
2004
The Cult of the Dead and the Subversion of State Justice in Moxos, Lowland Bolivia. Journal of Latin American Lore 22 (2): 167–196. Los Angeles, CA: UCLA Latin American Center. (Published in December 2005)
2004
「嘲笑から感嘆へ-南米イエズス会ミッションにおける宣教と芸術」高知尾仁編『表象としての旅』pp.249-306,東京:東洋書林
2004
Del impreso al manuscrito: el documento y las practicas religiosas en las misiones jesuiticas de Mojos. Acta del XI Congreso de FIEALC 2003, CD-ROM 090201, pp.1–23. Osaka: El Comite Organizador del XI Congreso de FIEALC 2003.
2003
「戦争と宣教-南米イエズス会ミッションの捕食的拡張」『国立民族学博物館研究報告』28(2):223-256
2002
「歴史,テクスト,ブリコラージュ-一七・一八世紀のイエズス会宣教師の記録を読む」森明子編『歴史叙述の現在-歴史学と人類学の対話』pp.100-128,京都:人文書院
2002
「福音の言語-新大陸におけるイエズス会の言語政策」杉本良男編『福音と文明化の人類学的研究』(国立民族学博物館調査報告31)pp.99-134,大阪:国立民族学博物館
2002
「歴史の木理に抗して」『民博通信』97:2-7
2000
「ビルトゥチの処刑-ボリビア・アマゾンの一殺人事件とその記憶」『国立民族学博物館研究報告』24(4):727-766
1997
La conquista de la historia: La extirpacion de la idolatria y la transformacion de la conciencia historica en los Andes. Anuario del Archivo y Biblioteca Nacionales de Bolivia, pp.49–71.
1997
「イエズス会ミッションにおける民族の創出-植民地時代の「モホ」の社会変容」『民博通信』77:74-96
1997
「黄金郷伝説と民族表象-植民地時代のアマゾンから」内堀基光編『民族の生成と論理』(岩波講座文化人類学5)pp.199-225,東京:岩波書店
翻訳書
1997
『神々と吸血鬼-民族学のフィールドから』ナタン・ワシュテル著,東京:岩波書店
1992
『アステカ王国-文明の死と再生』セルジュ・グリュジンスキ著,大阪:創元社
責任編集
2004
Usos del documento y cambios sociales en la historia de Bolivia. (Acta del XI Congreso de FIEALC 2003) Osaka: El Comite Organizador del XI Congreso de FIEALC 2003, CD-ROM 090200-090203.
2003
「特集 植民地時代アンデスの教会美術」(岡田裕成との共編)『季刊民族学』103:3-71
2002
「特集 歴史の木理に抗して」『民博通信』97:1-17
その他の著作
2011
Indigenous Traditions and Mission Cultures on the Frontiers of Colonial South America: Toward a Comparative Perspective. MINPAKU Anthropology Newsletter 33: 14-15.
2011
「国家統制と共同体自治―機関研究:近代ヒスパニック世界における国家・共同体・アイデンティティ―スペイン領アメリカの集住政策の研究」『民博通信』134: 8-9。
2011
「時代を記録するやきもの」『月刊みんぱく』35(5): 8。
2011
「アマゾン川上流の聖週間」『月刊みんぱく』35(4): 20-21。
2011
「人間は社会的動物か?」『月刊みんぱく』35(3): 10-11。
2008
「ラテンアメリカの古写真を求めて」『月刊みんぱく』32(8):15
2008
「フランスの人間科学館との研究協力」『民博通信』120:22-23
2006
「スーツケースとアマゾンの旅」『月刊みんぱく』30(12):16-17
2006
「テクストの物質文化研究──国際研究集会「物質文化と知識の創造」に参加して」『民博通信』112:22-23,国立民族学博物館。
2004
「表象のグローバル化をみる」『総研大ジャーナル』5:14-16
2003
「クララ・ロペス・ベルトランさん」『民博通信』101:28
2003
The Globalization of Art in the Age of Exploration: A Perspective from Latin America. In H. Okada and A. Saito. MINPAKU Anthropology Newsletter 16: 4–6.
2003
「海を渡ったバルゲーニョ」『季刊民族学』103:46-53
2003
「危機に瀕する教会美術」『季刊民族学』103:62-69
2002
「オーケストラは新世界を征服する」『月刊みんぱく』26(2):14-16
2001
「体験としてのフィールドワーク」『月刊Keidanren』49(9):64-65
2000
「A君への手紙」『民博通信』89:106-111
1999
「地図の上の民族」中牧弘允編『越境する民族文化』pp.31-34,大阪:千里文化財団
1998
「パラゴムノキ」『月刊みんぱく』22(12):20-21
1997
「アマゾンの羽飾り」『月刊みんぱく』21(8):12-13
1996
「家畜の装具―リャマ」『季刊民族学』78:62
1995
Sobre el Museo Nacional de Etnografía y Folklore. Fuentes Etnológicas: Boletín Bio-Bibliográfico de la Biblioteca y Archivo del MUSEF 5 (6): 24–25.