「国家英雄」から見るインドネシアの地方と民族の生成と再生
キーワード
消費文化、モノ、グローバル化
目的
現代インドネシアでは、中央の民主化と地方分権化政策に呼応した地方の小地域社会や民族集団が、独自の文化や歴史を創生し、国家レベルの認証制度を活用しながらその権威づけを目指す動向が顕在化している。本研究では、これらの諸動向を複数の地域・民族間で比較検討することで、対象社会が国家中央との関係を模索しながら文化的自己呈示を行い、そこから「地方」や、特定地域への帰属によらない「民族」といった人間集合が生成、再生する動態を、文化、歴史、政治、開発など複眼的に考察する。具体的には、本来は国民統合の手段であった「国家英雄」認定制度に注目することで、1.近現代の国民国家の形成過程を再検討し、2.国民統合とは異なる次元で進む「国家英雄推戴運動」による地域振興や文化創生の現状、3.その動機と背景となる各対象社会の歴史過程を共通の問題として探求しながら、脱中央集権を標榜する国民国家と「地方」や「民族」との関係を、グローバルな政治経済的状況や民主化動向を視野に明らかにすることを目指す。
2013年度
| 【館外研究員】 | 太田淳、岡本正明、小國和子、金子正徳、北村由美、佐々木拓雄、津田浩司、中野麻衣子、見市建、森下明子、森田良成、山口裕子、横山豪志 |
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研究会
- 2013年7月6日(土)10:00~18:00(国立民族学博物館 第6セミナー室)
- 山口裕子(一橋大学)「関連諸法令に見る「国家英雄制度」の変遷」
- 中野麻衣子(松蔭大学)「バリと国家英雄―無関心とその帰結」
- 横山豪志(筑紫女学園大学)「「3月1日総攻撃」に関する言説の変遷にみるスハルトの英雄化と脱英雄化」
2012年度
初年度の平成24年度においては、研究会を1回(11月ないし12月頃に予定)開催する。研究会では、代表者より全体的な問題枠組の提示を行うとともに、国家英雄制度の近年の動態とも密接に関わる国史再考の動きも含め、具体的な研究報告を行う。あわせて、メンバーから各自の調査対象地域・事例および問題関心の概要を紹介してもらう。またこの初回研究会時に、特別招聘講師の意見も入れながら今後の研究方針・課題分担を具体的に議論すると同時に、インドネシアの国家英雄制度に関する法令や先行研究の洗い出しを行い、分担して精査を開始する。
| 【館外研究員】 | 太田淳、岡本正明、小國和子、金子正徳、中野麻衣子、見市建、森下明子、森田良成、山口裕子、横山豪志 |
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研究会
- 2012年12月22日(土)10:00~18:00(国立民族学博物館 第6セミナー室)
- 津田浩司(東京大学)「共同研究会趣旨説明」
- 金子正徳(三重大学)「データにみる「国家英雄」」
- 山口裕子(一橋大学)「東南スラウェシにおける「国家英雄」推戴運動の事例」
- 津田浩司(東京大学)「インドネシア近現代史の再考と国家英雄」
- 佐々木拓雄「"Pahlawan Nasional"をめぐる言説」
- 全体討論
- 今後の進め方について







