国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

ベトナム中部地域におけるゴング文化の動態―楽器の製造・流通に着目して(2012-2013)

科学研究費補助金による研究プロジェクト|研究活動スタート支援 代表者 柳沢英輔

研究プロジェクト一覧

目的・内容

本研究では、東南アジアにおけるゴング文化の総合的な理解に向けた一歩として、ベトナム中部地域におけるゴング文化の動態を、楽器の製造・流通に着目して明らかにする。具体的には、ベトナム中部高原コントゥム省、ジャライ省および中部沿岸部クアンナム省を主な調査対象地とし、ゴングの製造・流通に焦点を当てたフィールド調査を実施することでその実態を明らかにし、当該地域のゴング文化が抱える問題について考察することを目的とする。

活動内容

2012年度実施計画

本研究では、上述した目的を達成するために、以下の研究を実施する。なおフィールド調査では、調査対象となるインフォーマントに調査内容を十分に説明し、彼らの同意を得てから調査を行う。現地でビデオカメラを用いて撮影をおこなう際は、撮影対象となる人々から事前に撮影の許可をもらい、公開の際には被写体の肖像権に留意する。

  1. ベトナム中部沿岸部クアンナム省のゴング製造工房において、ゴング製造工程の撮影と職人に対する聞き取り調査を行い、ゴング製造の実態を明らかにする。
  2. クアンナム省のゴング製造工房と金属工芸品店、中部高原コントゥム省、ジャライ省の少数民族村落のゴング所有者、ゴングを売買する仲買に対して聞き取り調査を行い、ゴング流通の実態を明らかにする。
  3. 現地で記録・収集した資料(フィールドノート、文献、映像・録音データなど)をもとに論文を執筆し、学会誌に投稿する。また研究会で成果を発表する。

具体的な研究実施計画は以下の通りである。
平成24年9月 ベトナムでのフィールド調査の準備を行う。
平成24年10月 ベトナム中部沿岸部クアンナム省で、ゴングの製造・流通に関する調査・研究を行う。
平成24年11月~平成25年2月 現地で記録・収集した資料をもとにゴングの製造に関する論文の執筆を進め、学会誌に投稿し、研究会で発表する。
平成25年3月 ベトナム中部高原コントゥム省、ジャライ省でゴングの流通に関する調査・研究を行う。