国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

館外での出版物

日髙敏隆の口説き文句

2010年7月28日刊行

小長谷有紀、山極寿一 編

岩波書店

出版物情報

主題・内容

動物行動学研究、学会創設、数カ国語を操る翻訳、「入試で最も使われる」エッセイ、所長や学長としての組織運営、若い才能の発掘・・・・・・。すべてにおいて優れた業績を残すことを可能にしたのは、常に適切な人物を選び、共に活動して新しい地平を拓く「口説き」だった。独特の稀有な知的営みを、多彩な書き手が伝える一冊。

目次

まえがき対談・・・・・・小長谷有紀、山極寿一

フランスにおける日髙行動学・・・・・・岸田秀
マウンティング・・・・・・内田春菊
どうせ動物行動学で全部説明されている・・・・・・山下洋輔
氏の語学力はつとに有名である・・・・・・羽田節子
「拝啓リュリ様」・・・・・・安野光雅
日髙敏隆の櫛と鏡・・・・・・・赤瀬川原平

映画『もんしろちょう』の日髙敏隆・・・・・・羽田澄子
師に学ぶ・・・・・・保賀昭雄 人間という生き物を知る・・・・・・桃木暁子
昆虫写真家の誕生・・・・・・栗林慧
雑誌「マニア」の時代・・・・・・澤近十九一
「未来可能性」という口説き・・・・・・嘉田由紀子

日髙先生のお洒落・・・・・・今江祥智
「文化生命科学者」との出会いから・・・・・・堀場雅夫
チョウはどこまでカミか・・・・・・中西進
きみは今、椿なの。僕は今、人間だよ。・・・・・・梶田真章
人類はどこへ行くのか・・・・・・松井孝典
「生のかたち」への視点・・・・・・原ひろ子

すがすがしい口説き方―『動物と人間の世界認識―イリュージョンなしに世界は見えない』読み直し・・・・坂田明
動物行動学の喜び―『ちょうはなぜ飛ぶか』読み直し・・・・・・今森光彦
美しい批判―『エソロジーはどういう学問か』読み直し・・・・・・亀崎直樹
ネコの世界でももてたかな―『ネコたちをめぐる世界』読み直し・・・・・・山岡亮平
日髙さんに学ぶ―『ぼくにとっての学校―教育という幻想』読み直し・・・・・・尾池和夫
感覚で学べ―『大学は何をするところか』読み直し・・・・・・養老孟司
地球環境学という口説き―『子供たちに語るこれからの地球』読み直し・・・・・・湯本貴和
日髙さんの自由さと人間論―『人間は遺伝か環境か?遺伝的プログラム論』読み直し・・・・・・黒田末寿
日髙先生のかたり―『プログラムとしての老い』読み直し・・・・・・松林公蔵
あとがき対談・・・・・・小長谷有紀、山極寿一
執筆者紹介