国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。
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館外での出版物

無国籍

2011年9月1日刊行

陳天璽 著

新潮社

出版物情報

主題・内容

横浜中華街で育ちながら、空港での入国拒否という衝撃的な形で、自らが無国籍者であることを知った著者。曲折を経て日本国籍を取得するまでを、多くの無国籍者たちのルポを交えつつ語った半生記。

目次

プロローグ
第一章 中華街のララ
横浜中華街に生まれる/日中国交正常化/無国籍の選択
第二章 日本と中国の狭間に生きる
中華街のブルース・リー/お受験/華僑の学校/二つの国
第三章 ニッポンになじめない
はじめて感じる国の壁/高校受験/日本社会の扉をノックする/つれしょん
第四章 世界へ出たい
世界を知りたい/両親の故郷へ/留学の壁/心を打ち明けられる人/Where are you from?/身近にあった国際問題/中華街でインタビューする/勉強しなさい、それが財産となるから
第五章 香港へ、アメリカへ
香港への留学/香港で感じた自分のなかの「日本人」/彼との別れ/私の世界/国籍がないと国連で働けない?/虹のメタファー/心で感じること/フィルムの勉強/現場で働くこと/日本国籍を申請する
第六章 無国籍について知りたい
自分以外の無国籍/日本の無国籍者の研究をはじめる/沖縄のケース/個人と国家/本当のコスモポリタン/マダム・ホン/スタルヒン、フジ子・へミング
第七章 アジアの人々と無国籍
増える外国人/アンデレ事件/婚外子の国籍/ジャパニーズ・フィリピーノ・チルドレン/フィリピン人の事情/なぜ日本に来るのか
第八章 帰化を申請する
ドキュメンタリー制作/無国籍のままでは無国籍者に会えない/無国籍の国家公務員/無国籍の外登カードとのお別れ/パスポート申請と名前
第九章 海外の無国籍
難民と無国籍者/ブルネイの無国籍者たち/パリ、ド・ゴール空港に住む男/いまだかなわぬアンネ・フランクの夢/無国籍者と結婚
エピローグ あとがき 文庫版あとがき 解説 楊逸