国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。
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館外での出版物

薬剤と健康保険の人類学――ガーナ南部における生物医療をめぐって

2015年2月20日刊行

浜田明範 著

風響社
【科研プロジェクト成果】

出版物情報

  • 出版社:風響社 出版社ホームページはこちら
  • 定価:3,600円(税抜)
  • ISBN:9784894892088
  • 判型・体裁:A5判
  • 頁数:214頁
  • 科学研究費補助金による研究プロジェクト・研究活動スタート支援「西アフリカにおける生権力の複数性――ガーナ南部における結核対策を事例に」(2013-2014)成果

主題・内容

今日、ガーナ南部で暮らす人々は薬剤や健康保険と日常的に触れ合っている。本書は、これらの生物医療の一部とされてきた要素がどのように人々の生活や社会を内側から構築しているのかを描いたものである。

目次

はじめに
序論 「生物医療」に抗しながら書くこと
一 「生物医療」から〈生物医療的な要素〉へ
二 〈生物医療的な要素〉の内在性を認めること
三 〈生物医療〉の切り取り方の複数性
四 アガンベンの装置論と装置としての生物医療
五 雑多な要素が共同で効果をもたらすこと
六 「要素から出発する装置」の複数の効果
七 まとめと本書の構成
一章 プランカシの概要
一 ガーナ共和国とその疾病構造
二 クワエビビリム郡とプランカシ
三 プランカシの人々の外部理解
四 プランカシ周辺の医療施設
五 小結
二章 薬剤の流通をめぐるポリティクス
一 生物医療的な要素としての薬剤
二 アフリカにおける薬剤
三 ガーナ南部における薬剤の流通
四 プランカシにおける薬剤の供給
五 〈生物医療〉の切り取り方とケミカルセラーの曖昧さ
六 小結
三章 行為とモノからなる装置と医療に関する知識
一 西アフリカにおける薬剤と治療の意味
二 モジャとアポム・ディンの複数性を考える
三 複数性を再考する
四 フラエの語られ方の複数性
五 フラエの複数性を維持する装置
六 小結
四章 医療費を支払う二つの方法
一 健康保険と医療費の支払い
二 NHISの特徴と普及状況
三 健康保険の入り方:個人化と相互扶助のゆくえ
四 小結
結論 装置としての生物医療による複数の社会性の構築
一 システムとしての「生物医療」から装置としての生物医療へ
二 装置としての生物医療と複数の社会性の構築
三 結
あとがき
索引