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- No.50 少数民族の文化と社会の動態: ─東アジアからの視点─
国立民族学博物館調査報告(Senri Ethnological Reports)
刊行の目的および意義
本書は、平成9年2月に本館において開催された文部省国際シンポジウム「民族の文化とその政治経済学─東アジアの少数民族を例として─」の成果を刊行するものです。
このシンポジウムは、東アジアの少数民族に焦点を当て、民族、文化、地域社会、国家をめぐる最新の状況を明らかにし、その問題点を議論することにより、現代世界の民族にかかわる諸問題解決のための展望を開くことを目的として企画されました。本館スタッフ10名とその他国内の研究者6名のほか、中国大陸から5名、台湾から3名、ロシアから3名、アメリカから2名、そのほかドイツ、ノルウェイ、イギリスから各1名の参加者を得て、日本語、中国語、英語の3カ国語を使用して報告と討論が行われました。
現在、私たちを取りまく世界の問題の多くは、民族集団とそのアイデンティティを支えていることの多い文化をめぐって展開するものであり、本シンポジウムは、各地で起きている問題の本質を分析し、研究上のみならず、現実の問題解決に対しても示唆を与えうる成果を上げました。その成果の公表は、特に東アジアを中心とする民族学・文化人類学的研究の進展に寄与するものと思われます。種々の理由から刊行が遅れましたが、本書で展開されている議論や情報は十分に意味あるものであり、刊行を通じて東アジアにおける民族状況のダイナミズムや民族にかかわる社会の動きを具体的に把握し、民族問題の考察を深めることが可能になるかと思われます。
また、本書の特徴は、関係の地域や言語文化における概念の意味のズレなども浮き彫りにし、その点で東アジアにおける民族をめぐる研究の進展にとって価値を持っている点です。たとえば「民族」という概念は、日本語と中国語との間で微妙なニュアンスの違いを持ち、日本では「民族」や「ネイション」などの使い分けがあるのに対し、中国においてはナショナリズムを「民族主義」と訳すことに対してほとんど躊躇のない状況があるというような現実は、本書を通して明らかになります。これらの問題は、各論文を日本語、中国語、英語のいずれかの言語で収録し、要旨については3種類すべての言語を掲載するという本書の編集形式により、いっそう鮮明な形で示せると思われます。
このシンポジウムは、東アジアの少数民族に焦点を当て、民族、文化、地域社会、国家をめぐる最新の状況を明らかにし、その問題点を議論することにより、現代世界の民族にかかわる諸問題解決のための展望を開くことを目的として企画されました。本館スタッフ10名とその他国内の研究者6名のほか、中国大陸から5名、台湾から3名、ロシアから3名、アメリカから2名、そのほかドイツ、ノルウェイ、イギリスから各1名の参加者を得て、日本語、中国語、英語の3カ国語を使用して報告と討論が行われました。
現在、私たちを取りまく世界の問題の多くは、民族集団とそのアイデンティティを支えていることの多い文化をめぐって展開するものであり、本シンポジウムは、各地で起きている問題の本質を分析し、研究上のみならず、現実の問題解決に対しても示唆を与えうる成果を上げました。その成果の公表は、特に東アジアを中心とする民族学・文化人類学的研究の進展に寄与するものと思われます。種々の理由から刊行が遅れましたが、本書で展開されている議論や情報は十分に意味あるものであり、刊行を通じて東アジアにおける民族状況のダイナミズムや民族にかかわる社会の動きを具体的に把握し、民族問題の考察を深めることが可能になるかと思われます。
また、本書の特徴は、関係の地域や言語文化における概念の意味のズレなども浮き彫りにし、その点で東アジアにおける民族をめぐる研究の進展にとって価値を持っている点です。たとえば「民族」という概念は、日本語と中国語との間で微妙なニュアンスの違いを持ち、日本では「民族」や「ネイション」などの使い分けがあるのに対し、中国においてはナショナリズムを「民族主義」と訳すことに対してほとんど躊躇のない状況があるというような現実は、本書を通して明らかになります。これらの問題は、各論文を日本語、中国語、英語のいずれかの言語で収録し、要旨については3種類すべての言語を掲載するという本書の編集形式により、いっそう鮮明な形で示せると思われます。
目次
序文
横山 廣子
I. 民族意識の高揚と民族
Some Considerations on China's Minorities in the 21st Century: Conflict or Conciliation?
T. Heberer
Cultural Revitalization and Ethnic Identity of the Austronesian Peoples in Taiwan: 1980 to 1995
Chiang Bien

喬 健


コメント
佐々木 信彰/松澤 員子/野林 厚志
II. 国家・社会・民族
National Identity and Multi-Culturalism in China: Segmentary Hierarchy among Three Muslim Communities
D. C. Gladney
中国南部少数民族の直面する諸問題-雲南の事例を中心に-
松本 光太郎
Learning to be Chinese: Minority Education and Ethnic Identity among Three Ethnic Groups in China
M. H. Hansen


現代におけるアイヌ民族自立運動に関する諸問題-近代の同化政策から現在の新法制定論議まで-
大塚 和義
コメント
J. Eades/S. K. Malarney
III. 変動する社会と民族の諸相
Social and Economic Changes among Highland Minorities of Caucasus
S. A. Arutiunov
観光を中心とする経済発展と文化-雲南省大理盆地の場合-
横山 廣子



江 平
コメント
村上 勝彦/N. Zhukovskaia
IV. エスニシティと民族理論の探求
Social Reforms and Problems of Ethnicity
M. V. Kryukov
中國少數民族現代化基本問題探索
唐 屹

果 洪升
コメント
佐々木 史郎
総括
毛里 和子/大林 太良
各国語要旨
日本語
中国語
英語
『国立民族学博物館調査報告(Senri Ethnological Reports)』へのお問い合せ:
国立民族学博物館 編集室
〒565-8511 大阪府吹田市千里万博公園10-1
Fax: 06-6878-7503
email: hensyu@idc.minpaku.ac.jp
(No. 1~No. 43は非売品)
国立民族学博物館 編集室
〒565-8511 大阪府吹田市千里万博公園10-1
Fax: 06-6878-7503
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(No. 1~No. 43は非売品)
No.50 少数民族の文化と社会の動態: ─東アジアからの視点─







