国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

民博通信

『民博通信』は、本館において現在計画中、および進行中の研究について、その学術的な特色、独創的な点、期待される成果などを、研究者を中心に広く発信するのが目的です。使用言語は、日本語です。年4回発行。

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2006 No.114

特集 革命の実践と表象
2006年9月29日発行

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目次

特集 革命の実践と表象
責任編集 韓敏
20世紀の中国の革命は、為政者にとって大胆な実験であり、民衆にとって壮大な社会実践であった。従来の社会構造に大きな変化を及ぼした社会主義革命はイデオロギー化され、日常的実践をとおして中国社会に根を下ろし、近代史のなかでもうひとつの伝統を作りあげている。社会主義市場経済への移行とグローバル化の今日、観光、芸術、民間信仰などの分野で形を変えて再構築・表象・流通されている革命の言説、諸制度、実践と表象を追う。
革命の実践と表象──中国の社会変化と再構築
文・写真 韓敏
人民に奉仕する英雄──全体主義下の個人と「人民」
文 聶莉莉
「雷鋒おじさんに学ぼう」の図像学──20世紀における、ひとつの怪物誌
文 武田雅哉
プロパガンダの男と女──中国現代アートへ
文 牧陽一
文化大革命のファッションリーダー
文 汪暁華
葬儀革命のシンボル──八宝山
文・写真 何彬
リーディング・ガイド
プロジェクト
見直される日本人人類学のポジショナリティ
共同研究:日本の文化人類学教育における「知」の再検討
文 岡田浩樹
資料と情報
21世紀のミュージアム──ケ・ブランリー博物館の挑戦
文 大森康宏
ほん
長谷川清、塚田誠之編
『中国の民族表象 南部諸地域の人類学・歴史学的研究』

評者 三尾裕子
熊倉功夫、吉田憲司編
『柳宗悦と民藝運動』
評者 秋富克哉
池谷和信編
『熱帯アジアの森の民 資源利用の環境人類学』
評者 田中耕司
飯田卓、原知章編
『電子メディアを飼いならす──異文化を橋渡すフィールド研究の視座』
評者 高倉浩樹
民博の研究刊行物
ひと
パドミニ・トラット・バララムさん
紹介者 杉本良男
紀行
海南「極」小記
文・写真 笹原亮二
ニュース
視座
みんぱくのオーストラリア先住民研究
文 松山利夫

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