伊藤悟
地域文化学専攻(平成17年度入学)
わたしは毎朝季節の移り変わりを目にする。みんぱくがある万博記念公園の森は四季折々の花が咲き、研究で疲労するフィールドの田舎暮らしに慣れたわたしの心を癒してくれる。一人の研究者として、博士論文という目標に向かって日々研鑽することは並々ならぬエネルギーと意志が必要だと、つくづく思う。
わたしは機会があると人前で楽器を演奏し、フィールドの暮らしや音楽文化について話すことがある。大学院生として研究に打ち込む時間は抽象的な思考の世界に入り込まなければならないが、わたしが学んだ音をワクワクしながら聴いてくれる人たちを前にすると、学問を、研究を、そしてわたしを受け入れてくれたフィールドの人々のことを、わかりやすく具体的に伝えることの大切さを痛感する。
ここには、同じ目標を持ちフィールドで多くの喜怒哀楽を経験してきた学生と、われわれのずっと先を歩み学術界や社会で活躍する研究者、そして研究活動を支える多くのスタッフがいる。さらに、忘れてはいけないことが、ここは研究成果が直に社会還元される、好奇心に溢れた人びとが訪れる博物館だ。この恵まれた環境を歩き回ってどう学問するかは、自分次第だ。







