国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

錦田愛子

平成19年3月学位取得(現東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 助教)

総研大の学生が学ぶ国立民族学博物館は、人類学を専門とする研究者の関西における一大拠点である。指導を頂ける教授陣は、自身の研究においても高い水準を誇られ、その厳しい目を私たち学生にも容赦なく向けて下さる。試練の場となる論文ゼミでは、先生方と学生の双方から鋭い質問が投げかけられ、本格的な議論を味わうことができる。これらの経験は、私が卒業後に研究者としてさまざまな議論の場に参加する上で、大きく役に立っていると思う。

他の地域を研究する学生との雑談や、研究発表、エスニック・パーティーへの参加などは、自分の専門地域以外について見識を深め、理解の糸口をつかむ格好の機会だ。これらの耳学問は、単に興味深いばかりでなく、比較の視野をも開いてくれる。総研大の学生は、必ずしももともと人類学を専門とする人ばかりではないため、基礎を理解するための文献講読や情報交換も、希望次第では可能である。

大学院もひとつのフィールドであり、努力次第でさまざまな収穫を得ることができる。新しく入学される皆さんには、自分なりの総研大ライフを開拓していって欲しい。