渋谷綾子
平成22年3月学位取得(広島大学総合博物館 学芸職員)
私が総研大・民博で過ごした5年間は,研究環境に非常に恵まれていた。一番の理由は,研究の実施に必要な実験機器類を自由に利用することができたことである。私の研究テーマは,日本の旧石器時代や縄文時代の植物食について,世界各地の考古学調査で近年導入された残存デンプン粒分析を用いて解明することである。研究を進めるためには生物顕微鏡や顕微鏡カメラなどの機器類やクリーンルームなどの設備を必要とした。これらは私個人で導入することは非常に難しいが,幸いにも,民博の動植物標本資料室にある機器類を利用する許可が得られたため,分析や実験を着実に進めていくことができた。
また院生ゼミでは,研究テーマや分野の異なる院生たち,教授陣を相手に研究発表を行うため,他分野の研究者に対して自分の研究成果を理解してもらうための訓練を積むことができた。これは,学会や研究会での研究発表において非常に役に立った。
このような恵まれた環境が,学位論文として研究成果をまとめる基盤となったと思う。







