国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

在学生の研究内容

更新日時:2018年4月12日

辺清音BIAN Qingyin

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専攻

比較文化学専攻

指導教員

主指導教員:韓敏/副指導教員:南真木人

研究題目

チャイナタウンの多声的状況と中華表象の主体的構築―神戸南京町と長崎新地中華街の文化創造を事例として―

研究キーワード

チャイナタウン、南京町、グローバリゼーション

研究の概要

本研究は神戸南京町(中華街)におけるビジネス活動を通して、南京町の運営組織である南京町商店街振興組合、各店舗、更に各店舗で働いている人々を主な調査対象に、南京町の経営側の実態を明らかにすることを目的とする。

南京町は神戸市元町駅近くにある。現在の観光地としての南京町は、1970年代に成立された南京町商店街振興組合によって再開発されてきた。組合には日本人と老華僑がいる。また、組合は地域行政、商工会議所、華僑組織、地域住民などと協力し合い、南京町を観光地として再開発してきた。

組合は中華風の牌楼を建て、道路や店の飾りを整備し、中華街のビジネス活動に相応しい環境を作ってきた。また、観光客をより多く惹きつけるため、地域社会の状況に応じて、中国の祝日の意味、象徴と名称を借りて様々な祭とイベントを打ち出してきた。

このように、現在の南京町は中華的雰囲気があふれる景観を持ち、「春節祭」や「中秋節」などの祭やイベントも充実している。そこに100軒近くの店舗がある。これらの店舗のオーナーはそれぞれ日本人、老華僑、新華僑、更に韓国系人やトルコ系の人々である。店舗で働く人々も、中国人をはじめ、日本人、韓国人、トルコ人など様々な人々がいる。

日本社会と繋がっている中華街でビジネス活動を行う異なるエスニック集団と社会階層の人々は、どのような経験を持っているのか。彼らは中華街で日々どのようなビジネス活動をしているのか。ビジネス活動は彼らにとってどのような意味を持つのか、どのような文化的な秩序が反映されているのか。本研究はこれらの問題について議論を展開したい。

研究成果レポート