国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

在学生の研究内容

更新日時:2012年8月8日

堀田あゆみHOTTA Ayumi

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専攻

地域文化学

指導教員

主指導教員:小長谷有紀/副指導教員:岸上伸啓

研究題目/研究キーワード

■研究題目
ウランバートル市のゲル地区に見られる住民の廃棄行動とその変容

■研究キーワード
モノの情報性、交渉技術、移動するモノ

研究の概要

本研究は、現代を生きるモンゴル遊牧民のモノをめぐる文化を、モノの情報性という新たな観点から読み解こうとするものである。
モンゴル国の遊牧民世帯で住み込み調査をした結果、約1,500点のモノが存在することが判明した。さらに、それらのモノ一点一点について入手経緯や入手経路などの聞き取りをおこなった結果、他人のモノが混在しており、貸借・贈与によってモノが世帯間を頻繁に往き巡っていることがわかった。こうした世帯間でのモノの移動の背景には、相互の関係性の確認という重要な働きがあることも明らかになりつつある。
また、遊牧民のモノについての語りや実践から、モノは記憶であり、資源であり、情報であるという事がわかってきた。遊牧という生活形態を背景に、モノをめぐる攻防が日々繰り広げられており、人々はそれぞれにモノの情報を操作し管理することで、資源の確保を図っている。すなわち、モノは情報として扱われ、駆け引きの対象であると同時に手段でもあるのである。しかも、日課のごとく行われる情報収集活動や駆け引きには、娯楽的な要素が含まれているようにも見える。こうしたモノ/情報のやり取りが、文化的・社会的文脈の中でどのように位置づけられるのかを明らかにしたい。

研究成果レポート