国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

在学生の研究内容

更新日時:2012年8月8日

今中崇文IMANAKA Takafumi

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専攻

地域文化学

指導教員

主指導教員:横山廣子/副指導教員:韓敏

研究題目/研究キーワード

■研究題目
西安「回民街」における回族社会の構造

■研究キーワード
歴史都市、生存戦略、中国、陝西省西安市、回族

研究の概要

中華人民共和国の西北部に位置する西安市に暮らす回族の人々が、周囲を圧倒的多数の漢民族に囲まれながら、どのようにして信仰や生活習慣を維持することを可能としてきたかを明らかにする。イスラームを信仰する少数民族である回族は、宗教施設である「清真寺」を中心に居住し、独特なコミュニティを形成していることで知られる。西安市内には6万人の回族が生活し、20の清真寺が存在しているが、市中心部の1.5km四方の地域に12の清真寺が集まっており、3万人ともいわれる回族が暮らす大規模な集住地域(=回民街)を形成している。唐代に西域からやって来た商人や兵士の末裔を自認する西安回族は、これまでに幾度もの危機を乗り越えながら、イスラームの信仰や独特な生活習慣、清真寺を中心とするコミュニティなどを保ってきた。とくに本研究では、政治権力やその政策、周囲の漢民族との関係の中で、集住地域における回族社会、とくに清真寺での宗教活動を支えるシステムがどのように変遷してきたかを描き出すことを通じて、歴史都市・西安における回族の人々の生存戦略を明らかにしようとするものである。

研究成果レポート