在学生の研究内容
更新日時:2012年8月8日
倉内美智子KURAUCHI Michiko
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専攻
地域文化学専攻
指導教員
主指導教員:竹沢尚一郎/副指導教員:吉田憲司
研究題目/研究キーワード
■研究題目
スーダン内戦後のヌバ山地の生活再建に関する、平和の人類学キーワード:スーダン、ヌバ人、避難民、下から(=個人レベル)の生活再建、トランスネーション
研究の概要
調査地のスーダンは、20数年間にわたる内戦で(1983~2005年)、200万人以上の死者・数百万人の国内外への避難民を出してきた。2005年、スーダン南北間で包括的平和協定(CPA)が結ばれたことでスーダン内戦に終止符が打たれ、この後6年におよぶ履行期間を経た2011年7月9日、アフリカで第54番目となる「南スーダン共和国」が誕生した。
本研究では、北部スーダン共和国の行政区である「南コルドファン州(ヌバ山地)」に暮らす、北部最大のアフリカ系住民「ヌバ人」を研究対象として、現地調査基づいた人類学研究を目指している(現地調査については、2007年2~3月[研究協力:科学研究費「スーダンにおける戦後復興と平和構築の研究」(基盤研究B)]、2007年7~8月[助成:H19年度・総合研究大学院大学スチューデントイニシアティブ事業]、2008年5~6月[助成:公益信託澁澤民族学振興基金]、2009年6月~2010年4月[助成:松下幸之助国際スカラシップ]に実施)。
ヌバ山地は、古来よりイスラームと伝統的な宗教を信仰する者が混在したため、内戦中に侵攻した北部政府軍によって、「イスラーム化の浸透およびアラブ人の増加を進めるべき」北部州のフロンティアとみなされ、強制移住や土地の収奪・民族浄化という名のもとの殺戮が行われ、多くのヌバ人は避難を余儀なくされた。
本研究を通じて、1)避難民となった個々の「ヌバ人の避難の過程」、その後の「生活再建の戦略」といった「死から生への」体験を当事者の語りであるライフ・ヒストリーを通じて再構成していくこと、2)世界諸地域に離散したヌバ人の家族に焦点を当て、故郷復興をめぐって展開するトランスナショナル・ネットワークの諸相を明らかにすること、3)長期の内戦と分離・ 独立後の人々の生活再生をめぐる諸層を照射すること、を目指している。







