国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

在学生の研究内容

更新日時:2012年8月6日

大森裕巳OMORI Yumi

[img]

専攻

地域文化学

指導教員

主指導教員:八杉佳穂/副指導教員:菊澤律子

研究題目/研究キーワード

■研究題目
メキシコ・ユカタン地方における先住民族言語マヤユカテコ語とスペイン語の言語接触について―音声学及び言語人類学的視点から―

■研究キーワード
言語学、ユカテクマヤ語、方言研究、スペイン語、言語接触

研究の概要

■研究の目的
本研究は、二言語併用話者の増加により言語の接触が進むメキシコ・ユカタン地方において、先住民言語であるユカテクマヤ語の音声体系に注目して、語彙のトーンアクセントの実態とそれが文レベルのイントネーションに与える影響を解明し、同地域で共存するスペイン語の韻律体系と比較することを目的としている。

■調査概要
本研究は、文献による調査と現地調査の二段階で行う。文献調査では、16世紀のユカテクマヤ語の文法書と現代ユカテクマヤ語の辞書を中心に語彙の音変化の傾向を分析した。現地調査は、メキシコ・ユカタン州内の村落部にて、語彙のトーンアクセントとイントネーションの実態を明らかにすることを目的として、基礎語彙、単文・複文、物語など長文の記述及び録音を数回に渡り実施している。
調査で記述した語彙を文献調査で得られた結果と比較しながら分析した結果、語末の閉鎖音や語彙トーンのあらわれ方に地域差が存在する可能性を指摘した。また、スペイン語からの借用語彙は、元のアクセント体系を保持せずに、ユカテクマヤ語のトーンアクセント体系を用いている可能性がある。記述した資料については、音響分析を行い、語彙のトーンアクセントとイントネーションの実態を明らかにする。

研究成果レポート