館のシンポジウム
 機関研究 成果公開 (課題:社会と文化の多元性 プロジェクト:多元的共生空間の創成に関する研究
公開シンポジウム
  「共生の現場から 2005 〜 フィールドワークで探るユニヴァーサル社会の未来 〜
image 公開ワークショップ
  「ダンスで出会う・ダンスでつながる

■期日 2005年11月12日(土),13日(日)
■会場 国立民族学博物館 第5セミナー室およびエントランス・ホールなど
■主催 国立民族学博物館
■対象 多元的共生を考える研究者、実践者、一般、学生
■参加費 無料

趣旨
今回の公開シンポジウムならびに公開ワークショップでは、ユニヴァーサル社会の実現をめざし、実践を通して共生の問題を考えます。多様な人々がともに身体を動かして何かをなす時、互いに反応し、相互理解を深めながら、それによってひとりひとりの可能性を伸ばしていける場−多元的共生の空間−をどのようにつくり上げていくか、それが課題です。研究者、活動実践者のみならず、社会でさまざまな経験を持つ人々が集い、交流・討議することにより、共生空間の実現に向けた具体的方途や解決すべき問題についての共通認識を得たいと思います。
*今回の公開シンポジウム・ワークショップは、本館の機関研究「多元的共生空間の創成に関する研究」(代表者:横山廣子)の中間的研究成果の公開および社会還元の一環として計画されました。本機関研究は、多角的観点から多元的共生空間の創成について、人類学を中心に隣接諸科学をも含めた方法論によって研究するものです。


 ●公開シンポジウム「共生の現場から 2005 〜フィールドワークで探るユニヴァーサル社会の未来〜」

■日時 11月13日(日)午前9時45分〜午後6時
■会場 国立民族学博物館 第5セミナー室
■定員 100名(先着順 申し込み不要・参加無料)

障害を持つ人々との共生の問題は、しばしば障害者支援とか「普通」への「統合」という視点で論じられます。しかし、本シンポジウムでは、すべてのひとびとにとって利用しやすい方法やシステムを意味するユニヴァーサル・デザインのように、皆が暮らしやすい「ユニヴァーサル社会」を目標に、「共生」を考えます。

本シンポジウムの特色の一つは、ダンスを媒介とする「共生」を考えようとする点です。シンポ ジウムと並行して開催される公開ワークショップ「ダンスで出会う・ダンスでつながる」と連動し、シンポジウムの第1および第2セッションでワークショップに関連した報告と質疑応答をおこないます。午後の最初の部分では、ワークショップの一部を構成するダンス・パフォーマンスに合流するプログラムが組まれています。それを通して、身体性のレベルをも含む共生について考えます。

午後の第3および第4セッションでは問題をさらに展開させ、高等教育機関や福祉農園での実践を通して課題に迫ります。


プログラム

9:45 問題提起
「ユニヴァーサル社会の課題と未来」 横山廣子
第一部 「身体を通して開かれる共生空間」
第1セッション 座長:片多 順
10:00〜10:40
「"からだ"からはじめる共生への夢 〜 ≪みんなのダンスフィールド≫の活動を通して 〜」
 西 洋子・岩岡研典
10:40〜11:10 討論
コメント:太田好泰

第2セッション 座長:笹原亮二
11:10〜11:30
「公開ワークショップ 『ダンスで出会う・ダンスでつながる』」 佐藤優香
11:30〜12:00 討論
コメント:志賀玲子
12:00〜13:30
休憩・昼食
13:30〜15:00
*エントランス・ホールにおいて公開ワークショップ「ダンスで出会う・ダンスでつながる」のパフォーマンスに合流

第二部 「共生の可能性と実践上の諸問題」
第3セッション 座長:杉田繁治
15:20〜15:40
「高等教育における学生層の多様化と共生」 藤田眞理子
15:40〜16:10 討論
コメント:広瀬洋子・廣瀬浩二郎
16:10〜16:30 コーヒーブレイク

第4セッション 座長:三尾 稔
16:30〜16:50
「共生空間の開拓〜見沼田んぼ福祉農園の実践をめぐって〜」 猪瀬浩平
16:50〜17:20 討論
コメント:池田光穂・小松光一

総合討論 座長:横山廣子
17:20〜18:00
総合討論

<シンポジウム参加予定者>
池田光穂(大阪大学・コミュニケーションデザイン・センター・教授)
猪瀬浩平(東京大学大学院総合文化研究科・博士後期課程 / 「見沼・風の学校」事務局長)
岩岡研典(富山医科薬科大学・薬学部・助教授 / 「みんなのダンスフィールド」コーディネーター)
太田好泰(「エイブル・アート・ジャパン」事務局長)
片多 順(福岡大学・人文学部・教授)
川崎末美(東洋英和女学院大学・人間科学部・教授)
五島智子("Dance & People"代表)
小松光一(法政大学・キャリアデザイン学部・非常勤講師)
佐藤優香(国立歴史民俗博物館・情報資料研究系・助手)
佐野(藤田)眞理子(広島大学・総合科学部・教授)
志賀玲子(大阪大学・コミュニケーションデザイン・センター・特任教授)
周 星(愛知大学・国際コミュニケーション学部・教授)
杉田繁治(龍谷大学・理工学部・教授)
高橋絵里香(東京大学大学院総合文化研究科・博士後期課程)
西 洋子(東洋英和女学院大学・国際社会学部・教授 / 「みんなのダンスフィールド」エデュケーショナル・ディレクター)
広瀬洋子(独立行政法人メディア教育開発センター・助教授)
福田アジオ(神奈川大学・外国語学部・教授)

笹原亮二(民博・民族文化研究部・助教授)
佐藤浩司(民博・文化資源研究センター・助教授)
出口正之(民博・文化資源研究センター・教授)
平井京之介(民博・民族文化研究部・助教授)
廣瀬浩二郎(民博・民族文化研究部・助手)
三尾 稔(民博・民族社会研究部・助教授)
横山廣子(民博・民族社会研究部・助教授)

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 ●公開ワークショップ「ダンスで出会う・ダンスでつながる」

■日時 11月12日(土)午後1時〜5時 / 13日(日)午前10時〜午後3時

東京から参加する≪みんなのダンスフィールド≫のメンバーと、関西からの参加者の計約50名がグループに分かれて展示場を見学し、そこから得たイメージから自由なダンスを創るプロセスを共有します。各グループには障害のある人やない人がいて、女性や男性、子どもや大人がいて、ずっと踊ってきた人やはじめてダンスに出会う人がいます。ワークショップは来館者らに公開の形で進め、その成果は、プロセスの紹介とともに「ダンス・パフォーマンス」として発表します。


スケジュール
11月12日(土)
13:00〜17:00
1Fエントランス・ホールに集合し、グループごとに民博展示場見学
   → 展示に発想を得たダンスの共同創作(2F第2,3,5セミナー室)
11月13日(日)
10:00〜12:00
ダンスの共同創作および練習・リハーサル (2F第2,3セミナー室および1Fエントランス・ホール)
13:30〜15:00
ダンス・パフォーマンス(1Fエントランス・ホール)
 *ダンス・パフォーマンスのプログラム*
  1) ≪みんなのダンスフィールド≫の既成作品の発表
  2) 各グループによる共同創作作品の発表
  3) エントランス・ホールに集うひとびとみんなで「ダンスで出会う・ダンスでつながる」


≪みんなのダンスフィールド≫について
年齢や性別、からだの大小や障害の有無などに関わらず、さまざまな"みんな"が集まり、からだや動きで"共に"表現するダンスグループです。それぞれの個性が響きあうInclusive なフィールドを目指して、1998年から地域社会での活動を開始しました。現在のメンバーは、約60名。誰でも参加できる定期的な活動のほかに、毎年のパフォーマンス(計7回)、学校・児童館等との交流(杉並区・練馬区・三鷹市等)、教育・福祉関係者等を対象とするワークショップ(神奈川県・愛媛県・石川県等)を積極的に展開しています(http://homepage2.nifty.com/co-dance/)。



本事業についてのお問い合わせ先: 
国立民族学博物館 研究協力課国際協力係
 〒565−8511 吹田市千里万博公園10−1 TEL 06−6876−2151
または
 民族社会研究部 横山廣子研究室