国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

館長だより

館長だより
2013年03月29日

マックスプランク研究所からの研究者の訪問

 ドイツのマックスプランク研究所の民族学部門のウルフ・シーフェンヒューベル(Wulf Schiefenhövel)教授が太平洋の貝製品と飾りの研究のため本館を訪れた。
 彼は1962年にパプアニューギニアの西部のオク(Ok)社会の調査に入り、その後1969年にはインドネシア領イリアンジャヤのエイポ(Eipo)族社会で調査を行った。その当時、エイポ族は金属器を使用しておらず、孤立社会のためにエイポの人々と飛行場を作ったとのことである。1974年からはパプアニューギニア総合調査隊の隊長として,トロブリアンドでもクラ航海やカヌーの調査を行った。数年前には「他者の鏡」というタイトルで企画展を開催し、人類の文化は多様であるが、「心」には普遍性が見られることを展示によって強調できたと、力強く語ってくれた。今回の訪問は、民博で展示及び所蔵しているオセアニアの貝製装飾品などの調査のためで、収蔵庫にも入って資料を熟覧した。ニューギニアをはじめ、現地では消滅したオセアニア地域の物質文化の研究に強い関心と情熱をもたれている様が印象的であった。

2013年03月29日 16:27 | 全体 海外からの来客