国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

館長だより

館長だより
2013年10月21日

朝倉敏夫教授韓国の文化勲章を受賞

 朝倉敏夫さん、おめでとう。
 韓国政府は、本館文化資源研究センター教授朝倉敏夫さんに、大韓民国「玉冠文化勲章」を10月19日にソウル市の「文化駅ソウル284」で授与した。受賞理由として勲章証に、「貴下は文化活動を通して国民文化向上に尽くした功績が大きいので憲法により文化勲章を授与する」と記されている。朝倉さんは、1980年代から韓国において農村社会の近代化や食文化について文化人類学の長期フィールドワークを行いおおくの業績を重ねてきた。

 また、民博と韓国の博物館との学術協定に基づく国際共同研究を推進し、その成果を国際連携展の形で世に問うている。本館で開催した特別展「ソウルスタイル」(2002年)と企画展「アリラン―The Soul of Korea」(2013年)、さらに蔚山市立博物館で開催した特別企画展「75年ぶりの帰郷、1936年蔚山達里」を共催している。また、韓国国立民俗博物館とのあいだでは、韓国社会の映像記録の撮影と編集を進め、完成品を双方の博物館の展示に生かしている。そのほか、朝倉さんは韓流ブームを引き起こした「宮廷女官チャングムの誓い」「イ・サン」をはじめ今年も「馬医」など韓国ドラマの日本語版監修を行ってきた。
 このような、多岐にわたる研究と博物館活動にくわえ、日韓の国際文化交流を身をもって実行してこられた業績が文化勲章受章という名誉を得ることができたといえる。これまでに本賞を受賞した日本人は数名とのこと。朝倉敏夫さんの快挙に皆さまとともに心から祝福する次第である。

2013年10月21日 13:11 | 全体 国際学術協定ほか