国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

館長だより

館長だより
2014年01月28日

アメリカ先住民の博物館長らの訪問

 アメリカ合衆国の南西部に住むホピ、ズニ、ナバホなどの先住民の文化を研究展示する北アリゾナ博物館長のロバート・ブルーニグ(Robert Breunig)さん、ズニ族のアーシウィ・アーワン博物館・遺産センター(A:shiwi A:wan Museum and Heritage Center、略称:ズニ博物館)長のジム・イノーテ(Jim Enote)さんとズニ族の伝統宗教指導者兼宝飾作家のオクティビアス・シオゥテワ(Octavius Seowtewa)さんの3名が国際ワークショップに参加するために訪問した。ブルーニグ館長とは、学術協定の打ち合わせも行った。

 北アリゾナ博物館は、1928年にコロラド高原の文化に興味を持ちホピ族と生活をともにしたペンシルバニア州フィラデルフィアの動物学者、ハロルド・S・コルトンと妻で画家のメアリー=ラッセル・フェロー・コルトン夫妻によってフラッグスタッフに設立された。ブルーニグさんは、2003年から館長を務め、南西部の先住民の歴史と生活文化を伝える展示の拡充とともに収蔵庫を新設するなど新しい博物館を作り上げている。毎年、春から夏にかけてホピ族やズニ族の銀細工や織物などの展示や踊りや音楽を演奏する芸術祭を主催し、先住民の文化活動を支援している。民博はこの博物館と当該地域の先住民族の物質文化の情報を収集してバーチャルミュージアムを構築するために、学術協定を締結する方向で話を進めている。
 ズニ博物館と本館は2012年に学術協定を締結しており、今回はイノート館長とオクティビアスさんとブルーニグさんに、本館所蔵のズニとホピの資料のうち数十点の熟覧をお願いし、その結果ズニやホピから外部への持ち出しが禁止されている収集品がないことを確認できた。

 3名は、本館助教伊藤敦規さんが主宰した国際ワークショップ「伝統知、記憶、情報、イメージの再収集と共有―民族誌資料を用いた協働カタログ制作の課題と展望」(1月28~29日)に参加するために招聘された。

2014年01月28日 13:04 | 全体 海外からの来客