国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

館長だより

館長だより
2014年04月18日

JICA研修「博物館学コース」研修員の受け入れ

 2014年度のJICA集団研修「博物館学コース」の研修生10名が4月18日に訪れた。今年は、エジプト3名、ジャマイカ3名、ミャンマー2名、そしてパレスチナ2名の4か国から10名の研修員を受け入れ、研修を行っている。

 エジプトの3名は、現在日本の援助で建設中の「大エジプト博物館」(The Grand Egyptian Museum)の保存修復、収集、考古学展示のそれぞれ専門家である。その博物館は、ギザ・ピラミッドのそばに建てられ、ツタンカーメン・コレクションや歴代王朝の文化財など約60,000点の古代資料が展示される予定である。ジャマイカからの3名は、青少年文化省のIT部プログラム部のマネージャー、ジャマイカ自然史博物館員、そしてプログラムマネージャーである。ミャンマーからは、新首都ネピドーに新設中の国立博物館員とバガン考古博物館の学芸員、そしてパレスチナからは、観光遺跡庁の遺跡調査官と考古学者である。
 4月14日から7月24日までの約4ヶ月間、民博を中心に滋賀県立琵琶湖博物館の全面的協力を得て講義を、そのほか元興寺文化財研究所、吹田市立博物館、大阪府教育委員会などにご協力いただく専門研修、さらに中越地震の被災地や広島平和記念資料館などの視察も行う予定である。
 民博はこの事業を国際協力事業と位置づけ、1994年から始め、今年が21年目にあたる。このコースの修了生は200名を超し、帰国後各国の博物館や文化行政のトップの地位についているものも多い。民博は修了生とネットワークを構築し、毎年発行の『Museum Co-operation – Newsletter of the Comprehensive Museology Course』、年2回発行のニューズレター(『Minpaku Anthropology Newsletter』)を送るなど関係を維持しており、また修了生間でも情報交換を行っている。

 

2014年04月18日 16:48 | 全体 海外からの来客