国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

館長だより

館長だより
2014年05月23日

モンゴル国文部教育副大臣の訪問

 モンゴルは、経済成長にともなって新しい博物館などの文化施設の建設を計画している。 民族学博物館建設も具体的な計画として検討が進められており、本館をモデルにしたいということから、4名の関係者が5月23日に訪れた。モンゴル文化スポーツ観光省・副大臣のプレヴ(Altangerel, Purev)さん、同省文化遺産局長のツベグロジ(Tsendsuren, Tsevegdorj)さん、モンゴル博物館研究員のドゥラムジャヴ(Munkhtogoo, Dulamjav)さん、そして科学アカデミー歴史学研究所長のチョローン(Sampildondov, Chuluun)さんである。チョローンさんは、本館の外国人研究員として1年間滞在したことがある。
 新しい民族学博物館は首都ウランバートルの東方、40キロメートル離れた観光地に建設され、森林公園を造成するという構想もある。現在ウランバートルにある国立博物館の民族部門を独立させるものである。
 博物館は民族学の研究所としての機能を持たせた方が良いとの私のアドバイスにたいし、副大臣は研究博物館にする構想で計画を進めていることを説明した。そして、将来的には世界の諸民族の研究と民族資料等の収集を念頭においているが、当面はモンゴル国の諸民族の生活と文化を展示対象にするという。
 モンゴルの国家財政の余裕から国立の民族学博物館のほか、恐竜博物館、自然史博物館などの建設と再構築を年度ごとに行う計画がある。今年が国家の「文化重点年」に当たることから民族学博物館を文化事業として国家規模で進めることになったという。博物館の設立までにはまだ数年かかると思われるが、モンゴルの地に世界の民族と異文化の共存を視野にいれた大規模な民族学の研究博物館の建設計画の実現が切に望まれる。

2014年05月23日 11:25 | 全体 海外からの来客