国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

館長だより

館長だより
2014年12月10日

台湾の研究所と大学からの研究者の訪問

 台湾の中央研究院(Academia Sinica)、国立高雄師範大学(National Kaohsiung Normal Univ.)、東海大学(Tunghai Univ.)、国立政治大学(National ChengChi Univ.)から本館の展示と収蔵庫などの視察に5名の研究者が12月10日に訪れた。中央研究院の洪麗完博士は、台湾史、とくに漢化させられた平埔族の研究、同研究院の陳宗仁博士は、18・19世紀の清朝晩期の原住民族の研究で、優れた業績をあげている。高雄師範大学の劉正元副教授は言語学、東海大学の王政文副教授は台湾史、そして李孟勲研究員は台湾音楽史の研究者で、現在一橋大学に留学中。
 これらの研究者は、本館の菊澤律子准教が中央研究院に長期間招聘され、また台湾で開催されたオーストロネシア語などの国際学会等にたびたび招待されたことなどで、菊澤さんとお知り合いであることで訪館した。今回の訪館の目的は、日本の台湾研究、特に原住民族の研究状況についての知見を得ることにあった。本館の展示や収蔵庫の案内には、本館の台湾原住民研究者の野林厚志教授が付き添った。野林さんの話では、原住民族の歴史資料とモノ資料との活用法について、また、本館所蔵の日本統治前の漢族の稀少な資料を見て驚いていたとのこと。本館は、台湾の各種博物館や大学と学術交流協定を締結しており、今後とも公私にわたる文化人類学、言語学や博物館学などの分野で学術交流を推進することにしている。

2014年12月10日 13:11 | 全体 海外からの来客