国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

館長だより

館長だより
2014年12月17日

オーストラリア国立大学名誉教授の訪問

 1989年に私がオーストラリア国立大学・アジア太平洋地域研究所(Research School of Asia Pacific Studies, Australia National University:当時の名称)に1年近く客員研究員として滞在していたときの友人、ハイド(Robin Hide)さんが12月17日に訪ねてこられた。彼はパプアニューギニア(PNG)のセピック川の農耕を中心にPNGの農耕システム研究などで著名な民族植物学者で、現在は退職されANUの名誉教授である。1989年には同研究所のジム・フォックス(Jim Fox)教授が「オーストロネシア文化の比較研究」の研究プロジェクトを組織し、世界中の大学からオーストロネシア(南島語話者)社会の研究者を招聘してシンポジウムを開催した。私もそのシンポジウムに参加してミクロネシアの親族組織や人びとの移動について発表し、ハイドさんも栽培植物の伝播について報告をした。それ以降、ANUを訪れても彼には会う機会がなかったが、今回の訪問は本館が進めている「文化資源に関するフォーラム型情報ミュージアム」プロジェクトのジョージブラウン・コレクションチームの一員として訪館した。彼はニューギニアやソロモンの物質文化にも詳しく、ジョージブラウン・コレクションの民族資料を熟覧して詳細な情報を提供してくれた。本館のピーター・マシウス教授が招聘したもので、ハイドさんは、民博の規模の大きさとジョージブラウン・コレクションなど、「本物の民族資料」を多く所蔵していることに驚嘆していた。

2014年12月17日 14:13 | 全体 海外からの来客