国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

館長だより

館長だより
2015年03月11日

ロシア国立民族学博物館等からの研究者の訪問

ロシア国立民族学博物館、アメリカ自然史博物館そして韓国国立民俗博物館から、博物館学、文化人類学、民俗建築学などの研究者5名が3月11日に訪れた。これらの研究者は、本館教授の佐々木史郎さんが組織している機関研究プロジェクト「民族学資料の収集・保存・情報化に関する実践的研究―ロシア民族学博物館との国際共同研究」の国際ワークショップ「民族学資料の展示への利用とソースコミュニティとの協力関係」(3月10日~12日)への参加のための訪館である。ロシア国立博物館と韓国民博は本館と学術協定を締結しており、これまでも国際シンポジウムや国際連携展示を行ってきた。韓国民博とは8月から11月にかけて国際連携展示「韓日食博」を本館で、11月からはソウルの韓国民博で開催する予定である。
国際フォーラムには、ロシア国立民族学博物館からは、保存科学を専門とするビクトリア・ペルヴァク(Viktoriia Pervak)さん、博物館学の研究を進めているエレナ・ゲラシメンコ(Elena Gerasimenko)さん、シベリアの少数民族研究者のイリーナ・カラペトヴァ(Irina Karapetova)さん、アメリカの自然史博物館からは東南アジア、特にベトナムの彫像などの民族芸術を専門にローレル・ケンドール(Laurel Kendall)さん、そして韓国国立民俗博物館で民俗建築学を研究している奇亮さんが参加された。国内からは、北東アジアの少数民族研究者で千葉大学名誉教授の荻原眞子さん、台湾原住民族研究者で元興寺文化財研究所の角南聡一郎さん、本館からは佐々木さんの他太田心平さん、伊藤敦規さん、齋藤玲子さんらも参加した。また、本館名誉教授の端信行さんも参加され熱心に議論を聞いておられた。
ロシア国立民族学博物館は2年おきに特別展を開催するなど民族学研究と民族資料の保存とデータベース作成に取りかかっているとのこと。自然史博物館では人類学部門の展示替えを計画しているが、その前に博物館の増築と立て替えを行うとのこと.また、韓国民博でも現在の王宮そばの博物館をソウル郊外に移転する計画が進んでいるという。
本館とこれら三つの博物館では、展示だけでなく、所蔵する資料の保存環境の整備、また資料のデジタル化とその情報の公開にむけて新しいプロジェクトを立ち上げるなど、21世紀の博物館のミッションとその機能の強化を図っている。

2015年03月11日 14:25 | 全体 海外からの来客