国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

館長だより

館長だより
2015年02月14日

アメリカとカナダからアンデス研究者の訪館

民博教授の関雄二さんは、科学研究費補助金(S)の交付を受けて「権力の生成と変容から見たアンデス文明史の再構築」プロジェクトを2011年から展開し、その成果を毎年数回、講演会と国際シンポジウムで報告している。本年度2回目の国際シンポジウムが2月14日に開催された。今回のシンポジウムは、「権力の形成と社会の変容と持続」をタイトルに山形大学との共催で行った。そのシンポジムに、アメリカからは、カリフォルニア大学ロスアンジェルス校のアレクセイ・ブラニッチ(Alexei Vranich)教授、ヴァンダービルト大学のジョーン・ジャヌセク(John Janusek)教授、そしてカナダからは、マックマスター大学のアンドリュー・ロディック(Andrew Roddick)教授が参加しした。ブラニッチさんは遺跡と古代国家の形成、ロディックさんはチチカカ湖周辺のティワナク(Tiwanaku)文化、ジャネセックさんはティワナク社会の都市化と生産戦略についてそれぞれ研究成果を述べた。館長室では、東京大学のアンデス考古学研究の伝統について話し合った後、ティワナク文化はペルーからボリビアにかけて展開され、またチチカカ湖にはティワナク建築用に運搬された石が沈んでいることなど話題にあがった。三人ともアンデス考古学の研究に大きな「夢」をもって精力的に発掘等にあたっていると力強く主張している姿が印象的であった。

2015年02月14日 15:00 | 全体 海外からの来客