国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

館長だより

館長だより
2015年04月09日

アメリカ・ホピ族の共同研究者の訪館

 民博は昨年(2014)度から8年間の「人類の文化資源に関するフォーラム型情報ミュージアムの構築」のプロジェクトを文科省の特別経費の交付を受けてスタートさせた。第1年目から4年間の大型(開発型)プロジェクトは、伊藤敦規助教を中心に「北米先住民製民族誌資料の文化人類学的ドキュメンテーションと共有」をテーマに展開される。
昨年10月の国際ワークショップ(「資料熟覧―方法論および博物館とソースコミュニティにとっての有効活用を探る」)には、米国のホピ族とズニ族から5名の有識者、アメリカから4名の博物館専門家、イギリスから1名のホピ研究者などが共同研究者として参加した。今回は、その議論を踏まえ、再び米国からホピ族のラムソン・ロマテワイマ(Ramson Lamatewama)、ベンドリュー・アトクク(Bendrew Atokuku)、マール・ナモキ(Merle Namoki)の3名の有識者を招聘し、3週間にわたって民博が所蔵する木彫人形資料の熟覧とその映像による記録化を行った。3名はいずれもカチーナ人形、ガラス細工や宝飾品の高名な作家・芸術家たちで、ホピの伝統儀礼の実践者でもある。
本プロジェクトでは、SC(ソースコミュニティ:民族誌資料を制作使用している現地社会・住民)による 資料熟覧の実施を民博だけではなく他機関でも予定している。そのため今回のワークショップでは、他機関へのSCの派遣もしくは他機関による SCの招聘を具体的に想定しながら、熟覧実施とその記録に関する注意点などをプロセスごとに確認して議論を行った。そのために、ワークショップには、上記のホピの人々に加え、北海道白老のアイヌ民族博物館、天理大学付属天理参考館、野外民族博物館リトルワールド、北海道大学アイヌ・先住民研究センターが参加した。



 

2015年04月09日 13:23 | 全体 海外からの来客