国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

館長だより

館長だより
2015年08月05日

中国中央編訳局から研究員のお客様

 中国の中央編訳局は、共産党の中央政府の政策決定や社会主義の現代化について調査研究するシンクタンク、および共産党と国家の重要文献や指導者の著作の翻訳・編集、さらには決定された政策を7か国の外国語に翻訳する機関で、数百名のスタッフで構成されるという。現在、中央政府は、市民の自発的かつ民主的な活動とそれを統治するガバナンスの在り方、およびその法制化について検討を進めているという。今回訪れた4名の研究員は、日本の民間ないし市民ベースの公益を目的とする活動組織の運営とガバナンスに関する調査のため、国際的なNPOの学会や組織に詳しい本館教授の出口正之さんのもとを8月5日に訪れた。
 4名の女性研究員は、周紅雲(Zhou Hongyun)・中央編訳局世界発展戦略研究部副部長、龍寧麗(Long Ningli)・同社会発展研究科副科長、顧海燕(Haiyan Gu)・同副研究員、馬瑞(Ma Rui)・同助理研究員である。彼女たちは、人民大学や清華大学等の大学院の博士課程で社会学、比較政治学、行政管理学等を学び、学位を取得しているエリートである。いずれも英語に堪能であるが、今回は同志社大学大学院総合政策科学研究科助手の兪祖成(Yu Sosei)さんが通訳として同行した。中国中央編訳局は、トップには男性が多いが、研究員の半数以上は女性が占めているという。
 本館の中国展示を観覧して中国の多くの民族を服装で識別・紹介している点や現代の中国の生活を展示してある点など、強い印象を受けたと述べていた。先週館長はじめ研究員が訪館した中国民族博物館の動きについてはほとんどご存知なく、本館をモデルに新しい民族博物館が創設されることを私の方から説明すると、中国国内だけでなく広く世界の文化を知るうえで民族博物館ができることに期待していた。

2015年08月05日 16:35 | 全体 海外からの来客