国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

館長だより

館長だより
2015年08月06日

アメリカの高齢者福祉の研究者の訪問

 アメリカのインディアナ州ゴシェン(Goshen)大学からジョー・スプリンガー(Joe Springer)さんとジョアン・ブラント(Jo-Ann Brant)さんが、本館教授鈴木七美さんの科研費による「多世代共生『エイジ・フレンドリー・コミュニティ』構想と実践の国際共同研究」に参加するために8月6日本館を訪れた。また、和歌山県の新宮で英語の教師をしている息子さんも同行した。彼は小学校時代から日本の歴史に興味をもち、日本語を学び、日本へ留学して日本各県で英語教師をしてきた経験をもつ。
 大学のあるゴシェンは、人口3万人の小さな町であるが、高齢者や老人が住むための環境、福祉制度、居住施設や介護のための社会体制が整っているという。
 今回の訪問で、ゴシェン大学メノナイト歴史図書館館長のジョーさんは、ゴシェンの高齢者コミュニティにおける人びとの社会・教育・宗教的な諸活動について、同大学の聖書・宗教学科教授のジョアンさんは、「よい死(Good Death)」についての異分野融合の研究について講演してくださった。
 両氏は、鈴木さんが本館の展示および研究のために当地で進めている民族資料収集の協力者として、とくに多彩でユニークなデザインのキルト作品の収集に尽力くださった。将来、キルトをはじめそれらの資料の企画展示を行う予定である。また、本館のアメリカ展示場の「ほんものの」トーテムポールの展示をはじめ、世界のすべての地域を対象に美しくて現代的な展示であると語ってくれた。

2015年08月06日 13:30 | 全体 海外からの来客