国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

館長だより

館長だより
2015年10月01日

JICA委託の博物館学研修員の訪問

 平成27年度のJICA課題別研修「博物館とコミュニティ開発」の研修開校式を本館第4セミナー室で10月1日に行った。この開講式には、JICA 関西所長の大西靖典さんはじめ、滋賀県立琵琶湖博物館上席総括学芸員のマーク・J・グライガ―さんなど、連携・協力研修機関および本館から研修にあたる教員、そして主役である10名の研修生ら計40名が出席した。
 この研修は、12月18日まで行われ、今年度は、アルメニア、エジプト、フィジー、ミャンマー、ペルー、パレスチナ、ヨルダンと初参加のセーシェルの8か国から10名の研修員が参加している。研修員は学芸員・研究員や博物館の運営管理、展示企画、遺産管理、資料保存・登録、教育などの専門家である。いずれも本国では中堅の公務員や博物館員などである。
 民博の他、滋賀県立琵琶湖博物館での研修、元興寺文化財研究所、広島平和記念資料館、大阪歴史博物館、また新潟県長岡の中越メモリアル回廊など震災被災地の見学を行う。一方、「世界の博物館2015」をテーマに研修員が自国の博物館活動の現在と未来について公開フォーラムを11月3日に開催する。
 この研修制度は、1994年にスタートし、21年間毎年行ってきており、これまでに216名の研修修了生を送り出した。修了生の多くは現在、母国で博物館長、文化省等の局長をはじめ文化の研究と活動の主要な職についている。民博は、研修修了生とネットワークを形成して関係を維持し、アフリカや東南アジアの諸国で現地フォローアップのワークショップを行っている。
 今年度の研修生は、ほとんどが初来日で日本の食に強い関心をもち、食べ歩いて好みの食べ物を探し出している。また本国では見られない秋の紅葉を楽しみたいと楽しみにしている。毎日、9時半から16時までの授業や実習をこなしてくれることを願っている。

2015年10月01日 13:34 | 全体 海外からの来客