国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

館長だより

館長だより
2015年10月17日

国立台湾歴史博物館と学術協定の調印(4)―祖先祭儀の見学

 16日夜8:00~17日午前2時まで、「原住民祭儀と文化復興」のセッションのもと、台湾歴博と我々の20名余が台南シラヤ族の吉貝耍村落で豚を奉納する祖先祭祀を見学した。腹を裂かれ、足をのばして台の上にのせられた25頭の豚が頭を廟の方に向けて並んでいる風景は圧巻。豚を捧げたある老女は、「パリの大学でデザインを勉強している孫娘が11月の卒業試験に合格することを願ってのこと」と誇らしげに述べている。ブタを奉納する人々の願い事は多様であるようだ。
 司祭が今年の豚の奉納に対する「カミのお告げ」を聞き出すのに時間がかかり、豚に白衣をかけ、あおむけにひっくり返すなどの儀礼が遅れ午前2時に終了した。その後、老若50名の女性の踊りが続くが、我われは帰る。この式は半ば観光行事として行われて観客は1000人程度。儀礼を主宰するのは若者で、台南市長や市会議員、他の原住民族の首長らも招待されていた。

2015年10月17日 02:00 | 全体 新着記事