国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

館長だより

館長だより
2009年04月01日

順益台湾原住民博物館と学術協力協議の締結

順益台湾原住民博物館長との間で台湾原住民に関する学術調査・研究推進とそれに伴う台湾側の研究助成についての協議書に調印した。
本協定にも とづき野林厚志准教授が中心になって、台湾で6月9日~10月11日の期間、順益台湾原住民博物館開館15周年記念特別展「百年来的凝視」を開催した。こ の特展は本館が所蔵する日本統治時代の明治・大正・昭和初期に人類学者の鳥居龍造、鹿野忠雄、馬渕東一らが収集した台湾原住民の民族標本資料200点を順 益台湾原住民博物館に貸し出した国際連携展示である。副館長の田村克己教授が,この特展の開会式に参加し挨拶で謝意を述べた。特展を観覧した原住民のある 年配者は、「こんなものを今までよくも保存してそのうえ国宝にまでしてくれたものだ」と、竹製の背負いかご(国指定重要有形民俗文化財)を見て今はなく なった自文化への憧憬と誇りを感じたと語っている。本館が所蔵する標本資料が台湾原住民の歴史認識と文化的アイデンティティの確認などに役だったことか ら、今後とも国際連携展示を推進していきたい。

2009年04月01日 16:35 | 全体 国際学術協定ほか