館長だより
インド大衆芸術の3名の研究者の訪問
みんぱくで三尾稔准教授が開催している企画展「インド・ポピュラーアートの世界~近代西欧との出会いと展開」関連の国際研究フォーラム「近現代インドにおけるナショナリズムと大衆文化」へ参加するために3名の外国人ゲストをお迎えした。
お一人は、ジョティンドラ・ジャイン(Jyotindra Jain)博士。現インド視覚芸術センター所長で、インドの民俗芸術の研究を長く続ける一方、インドの近現代の ポピュラー・アートの価値を早くから見出し、収集と研究を行う、インド美術史の専門家である。もう一方は、ユッタ・ジャイン=ノイバウアー(Jutta Jain-Neubauer )博士で、ドイツ生まれのインドの美術史・建築史家。インド西部の公共水利建築である 階段井戸について先駆的な研究を続けている。3人目は、クリストファー・ピニー(Christopher Pinney)博士で、ユニヴァーシティカレッジ・ロンドン教授。 近現代インドにおける写真技術の受容やインドの大衆の間での写真や絵画の利用について文化人類学的観点からの研究を行っている。
現在の民族学博物館の役割についてはなしあい、ドイツで議論されている民族学博物館の都心移転に伴う、研究・収蔵部門と展示部門との分離問題に関しては、その審議委員であるジャイン博士は慎重な考えを述べていた。また、ポピュラー・アートの議論で、インドと日本の「性転倒」表現にはかなり共通性があることなどが話題になった。現代インド地域研究の拠点であるみんぱくにおいて、インドの現代の大衆芸術を展示しフォーラムを開催することはまことに意義がある。


みんぱくの国際交流の一端を館長が紹介します。
by minpaku
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