国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

館長だより

館長だより
2011年12月08日

国立台湾歴史博物館長、呂先生の訪館

2011年10月に国立台湾歴史博物館が台南にオープンした。

台湾には国立歴史博物館、国立台湾博物館、国立自然科学博物館など多くの国立の博物館があるなかで、この博物館は台湾に住む多くの人びとの歴史と文化について展示を通して「台湾人」の相互理解とアイデンティティを深めることを目的としている。台湾ナショナリズムの動きを背景に進められた国家プロジェクトであるといえよう。開館1カ月で10万人と、展示場にあふれるほどの入館者があった。しかし、呂館長は、「これはもの新しさ見たさの台湾人の風潮で、真に見たい人がゆっくり展示を観覧できない」と入館者数だけでは喜べないと述べていた。

呂館長は、1991年以来みんぱくを数度訪れて、歴史博物館建設の構想を練ったという。つまり、みんぱくが国立台湾歴史博物館の創設と展示構想に役立ったのである。

今回の訪問は、2013年11月からの特別展示「エスニシティ・インタラクションの歴史的軌跡」展に使用する平埔族の民族資料の本館からの借用と、その特展を本館で開催することについて、野林厚志さんとの打ち合わせをするためであった。本館では、本館の資料の海外の現地への里帰り、あるいは海外の博物館所蔵の日本資料等の国際連携展示の開催を積極的に進めており、国立台湾歴史博物館からの企画を実現したく思っている。

2011年12月08日 17:42 | 全体 海外からの来客