国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

館長だより

館長だより
2012年01月12日

中国西南民族大学彝学学院の先生方の訪問

中国の西南地域(四川省・雲南省・貴州省)に住む人口800万人の彝族についての教育・研究を専門に行う西南民族学院の15名の教員が1月12日に訪れた。

彝学学院(学部相当)には、21名の教授・准教授・講師・助教がおり、ほとんどが彝族出身者である。この学部には、280名の学生が在学し、彝語・中国語はもちろん、彝語・日本語バイリンガル専攻もあり、日本語を学ぶ学生も多いという。

院長のアク・ウウ(中国名・羅慶春)先生は、著名な詩人で、母語(彝文字)で作品を発表しており、英訳もされている。彝文字は象形文字の形をした表音文字で、経典にのみ書かれ、これを使用できるのは司祭に限られていたが、現在は詩人や文学者がその習慣を破り、芸術作品を発表しているという。

日本展示と中国展示を見て、展示は工夫されているが、彝族文化を知らせる標本資料が少ないのでもっと増やしてほしいとの要望に対して、本館の野林厚志教授は、2年後の展示替えの際に彝族の衣装などの展示を考えると答えた。

羅院長は、「西洋を取り込んで日本流の発展を行った日本文化の奥の深さ」を知りたいと述べ、みんぱくとの研究・展示の学術交流や学生の留学を希望された。

2012年01月12日 17:26 | 全体 海外からの来客