国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

館長だより

館長だより
2012年03月03日

インクルーシブデザインの専門家の訪館

インクルーシブデザインは、多様な存在を包摂する社会の在り方を追究するイギリス生まれの新コンセプト。とくに、高齢者、障がい者などの社会的弱者や医療、労働、都市、環境などの問題を解決するためのデザインである。イギリスの王立芸術大学院ヘレンハムリン研究所客員のジュリア・カセム(Julia Cassim)さん、マイク・エアーズ・デザイン代表のマイク・エアーズ(Mike Ayers)さん、そしてダルウィッチ美術館教育センター長のジリアン・ウォルフ(Gillian Wolfe)さんの3名が訪れた。カセムさんは名古屋を中心に博物館や美術館の入館者のアクセスや観覧のアメニティなどについて調査研究した、この分野の世界的権威である。本館の展示に対して改善点を指摘したが、新しい「探究ひろば」に関しては利用者中心であることを評価していた。エアーズさんは、展示のデザインやモノに触われる本館お展示に、強い関心を示していた。この3名は、本館の機関研究「ケアと育みの人類学」の国際シンポジウムの一環として野林厚志教授が組織した「インクルーシブデザインとは何か―ケアと育みの環境を目指して」「包摂した社会空間の実現にむけて―課題とインクルーシブデザインの解決モデル」に参加するための来館である。

2012年03月03日 10:34 | 全体 海外からの来客