国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

館長だより

館長だより
2012年06月15日

韓国民俗博物館との学術協定の更新

 ソウルの韓国民俗博物館と本館とが2007年に締結した学術交流協定の更新を615日にソウルで行った。

 

 この協定に基づき、研究者交流、共同研究、展示、ドキュメンタリー映像制作などを行ってきた。なかでも、本館の朝倉敏夫教授が韓国民俗博物館とともに進めた蔚山達里での村落調査は、民俗誌や写真集を刊行するなど大きな成果を上げた。その成果は、昨年6月にオープンした蔚山博物館における本館所蔵の達里資料の特別展「75年ぶりの帰郷―1936年の蔚山達里」(201111月から20124月)の開催へとつながった。その里帰り展では、85千人の入館者が、失われた75年前の蔚山の生活用具や村落生活の実態と歴史に見入ったという。映像制作の共同研究も本館のビデオテークでその成果を公開している。

 今後とも、共同研究や研究者交流と記録映像作成のプログラムを積極的に推進する予定である。


 

 韓国民俗博物館の活動で注目されるのは、年間入館者が220万人でそのうち160万人が海外からの観光客であること、子供博物館を数年前に併設して幼児から小学低学年の児童に韓国の民話の世界や文化を丁寧に紹介していること、さらには外国人移民の国や文化について学校を回って異文化理解教育を行っている点など、調査研究だけでなく多角的な文化活動を展開していることである。

2012年06月15日 11:22 | 全体 国際学術協定ほか