国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

館長だより

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2012年06月25日

台湾のタイヤル族の芸術家(工芸作家)の訪問

  タイヤルで文化復興運動を主導しているタイヤル染色文化園野桐工房(泰雅染色文化園区野桐工房)の、尤瑪達陸さん、弗耐瓦旦さん、謝美如さんが本館所蔵の台湾資料を熟覧するために野林厚志教授の招きで6月25日から2週間の予定で訪れた。

  

 三人は、タイヤルで古来からの染色と織りの技法をうけつぎ、それに新しいデザインや文様や色彩などを独自に加えて創造的な作品を制作する文化活動を展開している。この古来の製法やスタイルを踏襲ないしは参照しながら工夫を重ねて独自の作品を生みだすことを「重製」ないし「重現」と呼んでいる。現在、タイヤル染色文化園でその精神と技術によって新しい「固有文化」を生みだしている製作者は20名を越えるという。

 本館に所蔵されている大正・昭和初期のタイヤル族の衣類や生活用具類から「伝統的な技術」を克明に分析して学び取り、それを作品制作に生かすという。
 本館お資料が新たな民族文化の創造と民族の誇りになる文化財の制作に役立つことは願ってもないことである。

 

2012年06月25日 11:42 | 全体 海外からの来客