国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

館長だより

館長だより
2012年08月29日

中国社会科学院との学術協定の締結

 中国の社会科学院民族学・人類学研究所と民博は、研究者の招聘や国際シンポジウムを開催するなど、これまで学術交流を積み重ねてきた。この実績に基づいて、本館は中国社会科学院民族学・人類学研究所と「機関間学術協定」を結ぶことにした。この協定は両機関の複数の研究者が共通のテーマに基づいて国際共同研究ないしシンポジウムを継続的に行い、文化人類学と民族学の研究の発展に資することを目的としている。今年の秋から、本館の韓敏教授を中心に本館および国内の中国研究者が社会科学院の研究者とともに「中国における家族・民族・国家のディスコース」(本館機関研究)についての共同研究と国際シンポジウムを展開する予定である。
 調印は828日社会科学院において同学院民族学・人類学研究所副所長張昌東教授と私のあいだで行われた。その場には、同日所長に就任された王延中教授のほか、色音教授、劉正愛准教授なども同席された。張教授は哲学が専門で長年にわたり副所長として研究所を運営されてきた。新所長の王教授は社会福祉学が専門で、中国の課題である年金制度などについて研究を進めている。

 829日には、本館に外国人研究員として滞在した北京大学の王銘銘教授の呼びかけで、社会科学院の色音教授、張継焦教授、舒瑜講師、中国人民大学の趙旭東教授、中央民族大学の包智明教授、潘蛟教授などの人類学者が一堂に会し、東アジアの人類学研究の今後の展開について、熱く語り合った。中央民族大学には、「世界民族学人類学研究中心」(所長:包智明教授)が今年5月に創設され、世界各地の民族文化についての研究に着手するという。中国も経済的な進出だけでなく、世界各地の社会や文化の研究への関心が高まってきているようである。

 

2012年08月29日 15:06 | 全体 国際学術協定ほか